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チューリング博士の論文を博物館に! 落札のため寄付を募る 35

ストーリー by hylom
貴重だけどそんなに価値があるものなのか? 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

ITmediaが伝えているが、英国のブレッチリー・パークの博物館が、オークションに出されたアラン・チューリング博士の論文「impressive quantity of Turing's offprints, including his first published paper.」を落札するため、寄付を募っているという。

掲載されている写真が小さくて論文のタイトルはよくわからず、リンク先のクリスティーズのページがなくなっているため詳細はわからなかったのだが、ともあれ貴重な文献には違いない。50万ポンドを目標として寄付を募っている。justgivingでは現在約2万ポンドが寄せられており、Googleが10万ドル(約6万ポンド)の寄付を表明しているとのこと。

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  • 周回遅れ (スコア:3, 参考になる)

    by fcp (32783) on 2010年11月27日 2時20分 (#1864887) ホームページ 日記

    なんか誤解があるようですけれど、オークションはとっくに終わっています。

    キャンペーン主催者である Gareth Halfacree さんによる寄付募集ページ [justgiving.com]と Official Google Blog [blogspot.com] の情報によると、オークションは日本時間の 11 月 23 日午後 11 時に終わり、落札者はいませんでした。オークション会社 Cristie’s の当該オークションのページが消えているのも、オークションが終わったからでしょう。

    寄付募集ページ上のお知らせには、

    I'm currently awaiting a message from Christie's to find out what happens to the papers now, after they failed to reach the reserve price and were passed back: they will either enter an 'after sale' at another time, in which case we have a chance to raise more funds and secure a bid, or they'll be sent back to the seller, in which case there's a chance for Bletchley Park to make a private offer.

    In either case, more donations are required! [...]

    とあります。オークション会社が 2 回目のオークションを実施するならそこでの落札を目指し、論文を売り手に返却するなら直接交渉での入手を目指すので、どっちにしても寄付がもっと必要だそうです。

  • >his first published paper (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2010年11月26日 18時37分 (#1864721)

    「published paper」がオークションにかかるということ自体が理解の果てなんだが。

    1. 「published」なら世界中探せば結構残ってるんじゃないの?(「published」=「専門雑誌に投稿して(査読の有無はともかく)採用された」。つまり、雑誌に掲載されているはず。「雑誌」である以上、複数部は刷って配布されているはず)
    2. リンク先「Turing's friend Professor Maxwell Newman to whom Turing presented the offprints」にあるけど同僚に贈った別刷り?つまりは「サイン付」だから高い?
    3. アラン・チューリングの他人宛てのサインにそれだけの価値があるの? 絵師の直筆画+他人宛のサインの色紙とかならまだ「直筆画目当て」って分からないでもないが・・・

    んー、「寄付を募る」より「それはぼったくりだろ」って活動したほうがいいレベルのような気がする。

    実際「First, the bad news: we didn't win the papers at auction. The good news: neither did anyone else.」ってクリスティーズの設定価格に応札した人は居なかったみたいだし。

    • by renja (12958) on 2010年11月27日 7時05分 (#1864909) 日記

      ①.学芸員がマニアなので私欲が入っている。

      ②.募金詐欺。下手すれば出品者からグル。

      ③.詳細がいま見えないだけで、歴史的もしくは学術的に何らかの価値がある。

      ④.実は昔その出品されている論文に恥ずかしい落書きをしてしまった学芸員が黒歴史抹消のために(ry

      ##⑤.実はその論文には、アラン・チューリング直筆のサイン入り萌えエロ絵が描かれているのだ!
      ##  もちろん台詞は「あらぁん★チュッ♪」
      ## ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー!?

      #徹夜明けで脳みそ飛んでるのでAC

      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        > ##⑤.実はその論文には、アラン・チューリング直筆のサイン入り萌えエロ絵が描かれているのだ!
        アラン・チューリングは同性愛者だったそうだからBL絵ではないか。

    • by Anonymous Coward on 2010年11月27日 8時03分 (#1864914)

      雑誌名、巻、号、ページ、などがどこを探しても見当たりません。

      ITMediaからリンクされているページ [justgiving.com]には、
      「impressive quantity of Turing's offprints」とありますが、
      impressive quantityとは具体的にいくつなのか、目録も見当たりません。

      ちなみにoffprint(別刷り)とのことなので、論文が掲載された雑誌そのもの
      よりは価値が高いかもしれません。(別刷りとは、業界や時代によって違うかも
      しれませんが、論文の雑誌への掲載が決まったときに、著者が50部なり100部なりの
      その論文だけを印刷した小冊子を出版社からもらったり買い取ったりして、著者が
      別の研究者から求められたときに送るために使う物です)。その別刷りが大量に
      (Turingが生涯のあいだに出した論文を網羅するような形で)あれば、たしかに
      価値はあるかも知れません。

      しかし内容的には雑誌そのものに掲載されているものと同じですから、それなら、
      あちこちの大学図書館とかにあるのではないかと思います。(ほぼフルセットが、
      各図書館に)。

      あるいは、国家機密に関わる研究だったので所内報とかにしか載ってなくて
      一般公開されていなかったとかかもしれません。

      どちらにせよ、詳細情報が分からないと何とも言えません。こんな状態で、
      寄付を求めたりそれに応じたりするのはちょっとどうかなと思います。

      それとも、詳細情報はあるのだけど、私が見落としているだけなんでしょうか?

      親コメント
      • ITMediaからリンクされているページには、
        「impressive quantity of Turing's offprints」とありますが、
        impressive quantityとは具体的にいくつなのか、目録も見当たりません。

        別のコメント [srad.jp]で書きましたが、オークションが不成立で終わったから、寄付の呼びかけからリンクされていたオークション会社 Christie’s のページが消えたんですってば。それまではちゃんと Christie’s のページに載っていたのでしょう、知りませんけれど。いくらなんでも、「Alan Turing の論文別刷りたくさん」というだけの情報で 30 万ポンドからのオークションなんか開いたら馬鹿ですから。

        試しに検索してみたら、英国の元国会議員の Derek Hyatt さんのブログ [derekwyatt.co.uk]に、 Christie’s のページに載っていたテキストのコピーと思われるものがありましたので、参考まで。当然ながら、これが正しい情報かどうかは知りません。

        どちらにせよ、詳細情報が分からないと何とも言えません。こんな状態で、
        寄付を求めたりそれに応じたりするのはちょっとどうかなと思います。

        オークションで落札できなかった後も引き続き寄付を募っているのだから、寄付の呼びかけの文中のリンクが切れていることくらいちゃんと気付いて情報を補足しろ、とは僕も思いますけれど、寄付に応じた人は納得した上で応じているんじゃないんですか。

        親コメント
        • 英国の元国会議員の Derek Hyatt さんのブログ [derekwyatt.co.uk]に

          と書きましたが、正しくは Derek Wyatt さんでした。失礼しました。

          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年11月28日 8時34分 (#1865308)

      > 1. 「published」なら世界中探せば結構残ってるんじゃないの?

      世界中探すどころか、出版社に問い合わせればあります。
      どうせ直筆原稿じゃなくて印刷物なんだから、まったく同じ内容の印刷物であれば
      価値は同じだと思います。

      > 2. つまりは「サイン付」だから高い?
      > 3. アラン・チューリングの他人宛てのサインにそれだけの価値があるの?

      そういうことでしょうね。ぼったくりだと思います。
      個人の趣味にとやかく言う筋合いはないですが、そんなのに対して寄付する価値あるの?
      という気がします。

      もしかして、他では読めない内容が載ってると、誤解して寄付してる人もいるんじゃないかなあ。
      寄付を募る方も、そこはあえて言わないで暗黙の了解ということにしておいて、誤解して
      寄付する人もいることを内心期待しているのかも。

      博物館としては、PDFをダウンロードして印刷した物を展示してもしらけるだけだから、
      なんというか、集客力につながる箔のある展示物がほしいという動機なんだろうね。

      親コメント
  • ブレッチリー・パークを舞台にしてアラン・チューリングの活躍をえがいたフィクション(小説と映画)『エニグマ』ってのがあるよ

    論文はいつごろ書いたやつの別刷なんだろうね
    --
    love && peace && free_software
    t-nissie
  • きっと、お金出す代わりにスキャンさせて公開させて(物はもちろん引き渡すけど)ってのがありそうな。
    もちろんそれで誰も困らないならWin-Winになりそうですけど。変に電子化の権利をすべてよこせ、みたいな話をしない限りは。

    • by Anonymous Coward

      すでに多くの論文がPDFになっていますので、スキャンする必要はないし、電子化の権利もなにも。
      学術雑誌ですので出版社に権利がありますので、公開したければ交渉相手は出版社ですね。

  • by Anonymous Coward on 2010年11月27日 14時11分 (#1865003)
    チューリング先生には、無限の長さを持つテープの作り方を是非公開して欲しかった。
  • 予算 (スコア:0, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2010年11月26日 18時49分 (#1864727)

    そんな予算公開入札で大丈夫か?

    # 他に入札者いないとか?

  • by Anonymous Coward on 2010年11月26日 18時55分 (#1864731)
    確かに重要参考文献だけど、金集って博物館で"見る"価値があるのだろうか?
    個人的には論文とは"読む"物であって"見る"物ではないと思うのだが…
    • by Anonymous Coward

      価値はあるに決まっておろう。
      それに金を払う人がいる以上は。

      我々にとってはあまり意味を持たないけどね。

    • by Anonymous Coward

      「そこに積み上がってる同人誌、全部スキャンして紙の方は捨てちゃいなさい」
      って言われたらどうするよ…

    • by Anonymous Coward

      あなたにとって博物館で"見る"価値のあるというのはどういうものですか?
      論文は見るものでない、なら土器や陶器なんかも何かを入れるものであって見るものでないですし、そもそも博物館の目的自体、誰かが何かに使っていたものを保存しておく場じゃないのでしょうか。

      それにこんなことは文理には無関係なはずで、絵画でも研究者にとっては作者の筆の使い方や絵の具の原料などを研究する素材であって、「見るものでない」と言う人もいるかも知れません。音楽家の自筆譜、文豪の自筆原稿なども同様。なんでもかんでも「文系だから・・・理系だから・・・」なんて枠組みで言えるわけはないと思う。

  • by Anonymous Coward on 2010年11月26日 19時09分 (#1864736)
    10万ドルってすくな。
    • by s02222 (20350) on 2010年11月26日 23時42分 (#1864853)
      単純に金を出すだけじゃつまらないからGoogleならではと思えるような先進的な寄付の仕方してほしいな。例えば、「Googleのリソースを売って売れた分だけその対価を寄付します」みたいな。宣伝にもなるし。

      ・各有料サービスに、ユーザが好きにON/OFF出来る「チューリング博士の論文へ寄付」スイッチを追加
      ・「寄付」をONにした状態で使われたサービスに対する支払いはGoogle経由で寄付に回される

      「寄付」をONにして有料サービスを使うユーザが増えれば増えるほど寄付額が増えるので、賛同者は是非我が社のサービスを使ってください、と。

      あーでも、これだと、この件に関係無く普段から使ってるユーザにとってはONにしても追加のコストはかからないから、みんなONにしちゃって無限に寄付額が増える可能性があるな。やっぱり、「最大50万ドル」と言った上限は必要か。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      スポンサーじゃないからいいんじゃない?
      事実上すべてGoogleのお金で運営される非営利組織とか信じられる?
      カーネギーだったか、どんな社会貢献も全部は負担しないようにしていたらしいよ。

    • by Anonymous Coward

      女「オークションで欲しいハンドバッグがあるんだけど」
      男1「へぇ」
      男2「落札できたら半分出してあげるよ」
      女「本当?ありがとう!」

      数日後

      男2「ハンドバッグどうだった?」
      女「全然ダメ。別の人が高額で落としちゃったわよ」
      男1「あっ、いいところにいた、はいプレゼント。欲しいって言ってたから落としておいてあげたよ」
      女「まあ素敵」

      それくらいすればかっこいいですよね。
      ※ただし(ry

      • by Anonymous Coward

        > ※ただし(ry

        Googleに限る?

        • by Anonymous Coward

          MSだと

          MS「これ落札しt」
          女「もう!私がお金を貯めてやっと買おうと思ってたのにお金にものを言わせて横取りするなんて最低よ!もう顔も見たくないわ!」

          MS「こんなはずでは…」

          • by Anonymous Coward

            Apple「そんなセンスのないハンドバッグが欲しい人はandroidを使えばいい」

            • おしい (スコア:2, おもしろおかしい)

              by nofuture (17983) on 2010年11月26日 21時29分 (#1864798)
              Apple 「落札してあげたよ。
                            でも、このハンドバッグは僕とデートするときにしか使えないから
                            そのつもりでいてくれ。」

              Oracle 「落札できなかったけど、代わりにこのハンドバッグをあげるよ。
                                40億ドルの価値があるんだぜ。
                                これは、なんでも入るしどんなところにももっていけるんだ。
                                時々中身が無くなるけど、次のバージョンで直るよ。」
              親コメント
              • Re:おしい (スコア:1, 興味深い)

                by Anonymous Coward on 2010年11月27日 0時34分 (#1864869)
                正直Oracleは物を入れとくっているハンドバック本来の機能については妥協はないと思う。それ以外の機能はすべてダメだが。中身が無くなるなんてことは絶対ない。つか一昼夜かけてリカバリさせられるくらいなら思い残すことなく消えてくれと思わないでもない。Oracle以外のは時々どころじゃなく中身が消え失せるのがあたり前だけどな。
                親コメント
              • by Anonymous Coward

                Oracle 「落札できなかったけど、代わりにこのハンドバッグをあげるよ。
                                                    40億ドルの価値があるんだぜ。
                                                    これは、なんでも入るしどんなところにももっていけるんだ。
                                                    時々

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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