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日記

アラン・チューリング氏の死後恩赦を求めるも、英政府に認められず

タレコミ by danceman
danceman 曰く、

1954年に亡くなった天才数学者アラン・チューリング氏の死後恩赦を求めて、21,000名の署名を集めた嘆願書が提出されたが、英国政府はこの要求を却下したとのこと。チューリング氏が同性愛者であることが発覚した1952年当時、イギリス刑法では同性愛は犯罪であるとされていたため、氏は同性愛犯罪で起訴され化学的去勢として女性ホルモン注射を投与されていた。氏は2年後の1954年に自殺している(本家/.I PROGRAMMER記事より)。

2009年、ブラウン首相は英政府を代表してチューリング氏に対する謝罪の意を述べていたが、Gordon Brown氏が発起人となった今回の嘆願は残念ながら受け入れられなかった。英政府の説明によれば、「当時、犯罪であるとみなされる行為をもとにアラン・チューリング氏は有罪判決を受けたため、死後恩赦は適当ではない」と判断したようだ。だが、「戦時中の任務遂行に大きく貢献したにもかかわらず、アラン・チューリング氏が今となっては残酷で不条理極まりなく感じられる有罪判決を受けることとなったのは悲劇である」と遺憾の念を伝えている。また、「このような判決が下されることとなった歴史的状況を変えようとして正すことのできないものを正そうとするよりも、当時のようなことに二度と逆戻りすることがないようにするべきである」とのこと。

今年はTuring 氏の生誕100周年となるため、追悼記念切手やコンピュータ開発における氏の貢献を綴った新書が発売されるなど、第二次世界大戦中に暗号解読に従事し大きな功績を残したTuring氏を讃える動きが各所で見られるとのこと。

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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