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サイエンス

有機栽培された農作物は特に栄養価が高いというわけではない 103

ストーリー by hylom
芯まで甘いキャベツの真偽はいかに 部門より
eggy 曰く、

過去に行われた研究200件を分析したスタンフォード大学研究チームの報告書によれば、有機栽培された作物は健康に与える恩恵がより大きい、ということを示す証拠は見つけられなかったとのこと(本家/.NPR記事)。

有機栽培トマトに関して過去10年間で行われた研究では、「有機栽培トマトは農薬や化学肥料を使って栽培されたトマトと比べ、抗酸化成分が特に多く含まれている」ことが発見されているという。だが、有機栽培された農作物が特に健康に良いという事例は、このトマトの研究以外にはなかったとのこと。

野菜や果物に含まれる栄養価は、有機栽培であろうとなかろうと、収穫時の作物の熟し具合や天候、遺伝子構造などの要因に左右されるのだという。例えば、農薬を使用して育てられた熟した桃は、有機栽培された熟す前の桃よりもはるかに多くのビタミン類を含んでいるという。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2012年09月11日 14時33分 (#2229229)

    農薬は農業に使用する薬品の名称なんで、酢とかでも使えば農薬。また、農薬は使用してよいものが列挙されているのだが、有機栽培農家は勝手にリストに載ってないものを使用する。心ある農家からは、儲け第一主義だと非難されてます。
    http://ameblo.jp/vin/entry-10510259972.html [ameblo.jp]

    とか。

    体に毒かどうかでいうと、一番の毒は野菜そのものだけどね。品種改良によってかなり毒の成分が抑えられているけれど、植物はそもそも動物に食べられるために生きているわけじゃない。

    • 親戚の農家が自宅の分には農薬を使っていなかったので話を聞いてみたところ「農薬だってタダじゃないしな」という身も蓋もない答えが。
      ついでに「自分ところの1年分の野菜を自給できるわけじゃないし、結局農薬使った野菜食ってるよ」というぐうの音も出ない正論を頂きました。

      農薬を使わずに育てると、野菜が自分を守るためにいろいろな物質を出したり糖分を使ってしまったりして、味が落ちることもあるそうですね。
      「野菜は甘やかすタイミングと厳しく接するタイミングが重要」とはその親戚の弁。

      親コメント
    • まあ、偏った書き方をすれば、

      ホワイトリストで限定された農薬しか使えず、使用量や時期もガチガチに決められ、
      しかも、出荷時に厳密なチェックに晒されて流通される野菜。

      なんとなく『化学物質的なもの』じゃなければ好き放題使える状態で育てたあげくに、
      プロの品質チェックも通さずに直接販売で売られた野菜。

      の、どちらが安全だろうか?
      って話ですな。

      親コメント
    •  それを言ったら、減農薬はもっといい加減です。
      慣行栽培の5割以下の回数が条件(総量の条件は無い)なので、慣行栽培が20回の地域なら10回使っても名乗れるけど、慣行栽培が8回の地域で通常通り8回使ったより多いなんてことが起きる(農薬は、暖かい地域は多く、涼しい地域は減る傾向がある)。

       まぁ、最近では減農薬という表示無くなって、化学肥料の窒素成分量の条件もある特別栽培に吸収されたので、まだマシになりましたが。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      また、農薬は使用してよいものが列挙されているのだが、

      木酢液や竹酢液は農薬になれなかったもの、って言われてましたね。

  • 下肥を使っていたころの栄養成分表と現在の栄養成分表とをくらべてみると、ほうれん草に含まれる栄養成分の含有量が全然違う
      ↓
    食べ比べてみる
      ↓
    「ほんとうだわ、こっちのほうれん草は噛めば噛むほど深みのある(中略)、こっちのほうれん草はなんだか(以下略)」

    …みたいな話があった気がするんだけど、あれは実際のところどうなんだろう。
    微妙に気になってはいたんだ、長いこと。

    • by omen (42758) on 2012年09月11日 15時29分 (#2229276)

      日本食品標準成分表は異なる年度のものを比較してはいけない。
      毎回巻頭に明記してあるが、美味しんぼの原作者はそれに気付かなかったか意図的に無視した (どちらかは知らない) 。

      比較してはいけない理由はいくつかあるが、一番大きなものは測定方法の変化。ほうれん草の場合の主要因はこれ。
      https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/68/2/68_2_141/_pdf [jst.go.jp]

      他には、通年栽培化 (日本食品標準成分表は通年で平均値を取るので、通年栽培化が進んだ野菜は旬を外れたサンプルが入り栄養素が低めに出る傾向がある) や品種の変化の影響が大きい。

      親コメント
    • 22巻「食品成分表の怪」ですね

      #内容は相当に眉唾
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      実際の所といっても娯楽作品ですし、バラつきのあるものからそういう個体を選別する事も簡単なので
      特に意味はないかと。
      確か、美味しんぼはガチガチの農薬批判を描いた事を忘れて、農薬を無闇に怖がるなんてナンセンス
      とか矛盾した話も描いてたはずw(逆だったかも)
      栄養価が高い事と美味いことは違う指標だしね

    • by Anonymous Coward

      大抵は「遺伝子構造などの要因」…品種の違いなんじゃなかな。
      最近はアクの少ない品種が売れるようになってきたからね [要出典]

      子供の野菜嫌い対策にはいいかもしれないけど,酒を飲み始めるとあの苦みが恋しくなるんだよなぁ。

    • by Anonymous Coward

      きっと、成分表を見たあと、逆にほうれん草を食べさせても、
      「(普通のほうれん草を食べて)ほんとうだわ噛めば(ry、(有機のほうれん草を食べて)こっちのほうれん草はなんだか(ry」
      になると思う。

  • 知り合いのご夫婦曰く、農薬とか使われるのが不安だから、子供には有機栽培野菜とか安全なものを食べさせたいからとのこと。
    食費が高く付くけどそれで納得してるそうです。
    栄養や味については特に問題にはしてないっぽい。
    そこの家庭ではファーストフードやジャンク菓子も厳禁。
    奥さんが子供の頃からアレルギー体質だったり喘息で苦しんでたので、お子さんに関しては特に健康方面でイロイロ気を使ってました。

    • by Anonymous Coward on 2012年09月11日 16時15分 (#2229317)

      アレルギー体質というなら、むしろ、無農薬は避けたほうが良い場合も有るようです。

      NikkeiBPnet 2006年01月23日
      「無農薬だから安心」とは限らない [nikkeibp.co.jp]

      記事によると、植物には病原菌や害虫から自身を守る物質(感染特異的たんぱく質)が含まれていて、感染特異的たんぱく質は農薬(殺虫剤、殺菌剤など)を使わないと増える、しかし、農薬によってそういった害から守られると減ると言う事です。
      問題は、感染特異的たんぱく質は人間にアレルギー症状を引き起こす事もあるということです。
      発症すると該当する野菜・果物は生では食べられなくなると言うことなので、心当たりが有る場合は食物アレルギーに詳しい医師に相談する必要があるでしょう。

      親コメント
    • 以前有機栽培に使われている薬品(農薬?詳しくは知らない)が、一般的に使われている農薬よりも劇薬になっていて…という話題を見たのですけど、農薬に不安がる人はそういうのは気にしないのかな~とは思います。

      #そのときのニュースを検索してみたけど見つからないや。

      親コメント
    • 近頃の農薬は審査が厳しく、致死量ベースで
      「塩よりも安全(いくら与えても死なないので計測不能)」とかなのにね。

      毒と言うことであれば、天然のトマトにはそもそも発癌物質が含まれているとか、
      挙げればきりがない。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2012年09月11日 14時37分 (#2229233)

      農薬使ってないから安全、という人は、
      野菜自身が毒を出す可能性について考えないのだろうか。
      無農薬だから、有機栽培だからではなく、
      実際に口に入れる前の素材の成分検査をしてみて
      その結果を持って判断すればいいのに。

      それをしていないってことは、要するに「気持ちに金を払っている」ということでしょう。
      国産野菜の残留農薬の量は、ちょっと調べればすぐに分かるので
      私は安心してその辺のスーパーや八百屋で売っている野菜を食べてますが。

      親コメント
      • ジャガイモの皮か芽を十分に取らないで子供たちが食べて中毒発生ってこないだもニュースに出てましたね。
        野菜自体の毒の話だと、有機農法とはまた別の話題になりそう。

        >国産野菜の残留農薬の量は、ちょっと調べればすぐに分かるので
        >私は安心してその辺のスーパーや八百屋で売っている野菜を食べてますが。

        残留農薬の量ってガスクロとか試薬使って調べればいいの?
        #ただのツッコミだからね。というのは置いといて。

        残留農薬はまぁ安全なんだろうと思ってて、私も気にせず普通に売られているものを買って食べてます。
        気にする人は気にしてますよ、っていう話でした。

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2012年09月11日 17時20分 (#2229376)

        「エームス・ショック」のことを言わんとしているのでしょう。 http://www7.plala.or.jp/organicrose/ames.htm [plala.or.jp]

        無農薬で栽培すると、野菜は自分が虫に食われたときに農薬相当成分を自己分泌するんですよね。
        「農薬散布」ではなく「野菜内部から自己分泌」ですから、その毒性は化学農薬の比ではないですわ。

        野菜は、他の生物たちのエサになるために生きているわけではないんですよねぇ。
        品種改良によって、人工ではあり得ないほど甘くしてしまった植物は、虫たちにとってもごちそうな訳で。。

        あと最近の日本の農薬は、失効時間も毒性もよく研究されていて、レイチェルカーソンのDDTみたいな話は既に昔話です。
        そういったクラスの強烈な農薬は、もはや普通の農家では入手できません。ゴルフ場のような非耕作地なら使ってるかもしれないですが(未確認)。

        # なんてことを言うと、一度も農家やったことのないエコロジストたちに袋叩きにされる訳で…。
        # まぁ農家にとっては、そんな作物をわざわざ高値で買い上げてくれる、「いいお客さん」ですけどね。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        この場合に問題になるのはアレルギーだと思います。
        例えば蕎麦アレルギーの人は蕎麦だけ(「同一工場で蕎麦を使用」とかも含む)を避ければ済みますが
        農薬に対するアレルギーの場合、すべての野菜を無農薬にしないと回避が難しくなります。

    • そういう人に限って、有難がって有機栽培黒酢を飲んでいたりするもんです。
      ※「食酢」は農薬の一種(特定防除資材・特定農薬)

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      美味しんぼ批判などで出てくる、「コンシュルジュ」(いしぜきひでゆき・藤栄道彦)の第八巻をお読みください。

      やる夫まとめに嫌悪感がない方向け:
      http://yaruokansatu.blog44.fc2.com/blog-entry-1004.html [fc2.com]

      • by Anonymous Coward

        細かいけど「コンシェルジュ」ね。「ュ」じゃなくて「ェ」。

        • by Anonymous Coward
          自分で間違えてるじゃないですかー
          • by Anonymous Coward

            「"いっぱい"の"い"を"お"に変えると?」
            「はは恥ずかしくて言えねーよ!」

    • by Anonymous Coward

      農薬不使用、有機肥料成分らによる先住民のおかげで一過性の野菜嫌いになりました。普通に売ってるのでいいです。

  • by s02222 (20350) on 2012年09月11日 16時38分 (#2229333)
    まあ、似たような物質を似たような量与えるんであれば、それが有機的にできたものでも、化学合成された肥料でも大差ないんでしょうね。

    むしろ、残念ながら、「似ても似つかない肥料のような何か」を作る技術は未だないってことですよね。 あたかも、丸々肥えた美味しい野菜に育つんだけど、実は栄養が無くてすかすか、その代わり収量が大幅アップ、みたいな。

    以前に話題になっていた、中国の偽の人工鶏卵みたいな感じで、 ぱちもん農家を目指すには夢の薬品。

    多分、有機農法に期待する一部の人の「合成肥料」に対するイメージがそんなノリなんでしょうね。
  • by Anonymous Coward on 2012年09月11日 15時21分 (#2229267)

    やっぱり有機野菜でしょう。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月11日 15時25分 (#2229270)
    農薬フリーだから買ってるんだろ
    論点が違う
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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

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