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宇宙

金星植民に適した環境は高度50kmにあり 44

ストーリー by hylom
浮遊都市には住みたいがわざわざ金星を選ばなくても... 部門より

capra 曰く、

「火星縦断」の著者でもあるジェフリー・ランディス氏は、フローティングシティ(浮遊都市)という形での金星植民構想を提唱しています(Universe Today本家記事)。

金星の地表は高温・高圧でとても人間が住める環境ではありませんが、高度50kmでは大気圧がおよそ1bar、気温が0~50℃と、人類に比較的適した環境となっています。その上、金星の大気の主成分は二酸化炭素であり、私たちが呼吸している空気は金星の大気では浮くため、都市ごと大気中に浮かせる形を取れるのではないかとのことです。ランディス氏曰く、難題は都市の外郭を金星の雲に含まれる硫酸に耐えられるようにする点とのことです。セラミックなどは適した素材ですが、せっかくなら外がみえるように、となるとなかなか難しいとのこと。

とはいえ、浮遊都市構想については本人も「これは単に思考訓練のようなもの」と述べているよう、まだまだ空想上の話ですが、氏はNASAのソーラーパワー金星探査機考案にも携わっており、こちらの方は実現が比較的近いかもしれません。

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  • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 14時51分 (#1389857)
    それだけなんでAC
  • わざわざ (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年07月24日 14時55分 (#1389864)
    金星まで行かなくても、それだけのことができるなら、
    普通にスペースコロニーでよくないかい?
    • Re:わざわざ (スコア:2, 興味深い)

      by Sinraptor (22797) on 2008年07月25日 1時14分 (#1390222)
      宇宙線の影響を考えると、大気と磁場がある惑星上というのは理想です。
      宇宙線を遮蔽板で遮るためには何メートルもの厚さが必要だし、磁場や電場で遮るためには非常に大きなエネルギーが必要ですから。
      --
      //Sinraptor
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      わざわざ金星に住まなくとも、普通に超長距離移民船団 [wikipedia.org]でよい気がする。
      • by Anonymous Coward
        それ(移民船)とコロニーの違いって、自力移動するかどうかだけでしょ。
        目的地にすぐ着けるか、冷凍して貨物として運ぶものなら別だけど。
        なら移動しないほうが安くつく。
  • by prankster (12979) on 2008年07月24日 14時57分 (#1389867)
    >せっかくなら外がみえるように、となるとなかなか難しいとのこと。

    耐酸性を考えるとサファイアガラスかチタニアガラスで、というところでしょうか。
    確かに、今の技術では窓サイズは難しそうです。
  • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 15時19分 (#1389885)
    PLANET-C [isas.jaxa.jp]は高度300kmあたりを調査する予定です。
  •  マジレスであれですが、機密が破れたら住人まとめて毒死なんて環境に移民というのは現実的ではないなぁ。
     開墾してエリアを広げられるとかならともかく、空中浮遊都市では建て増しもままならないし、維持にものすごい設備が必要な割に移り住む価値が……。

    #テラフォーミングのための前線基地とか、刑務所なんかにはいいかもしれません。
    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • でもさ、それをいったらスペースコロニーって気密が破れたら住民まとめて窒息死?
      酸素欠乏症くらいで済めば良いけど(いくない)、宇宙服着ていてそれだものね。

      やはりテラフォーミングしか無いか。最初から住民(含む微生物)のいらっさる惑星なんて、
      危なくて接触すら出来ませんよ。
      親コメント
      • まあ、危険かどうかってのは、移民して得られるものとのバランスで変わってきますけどね。

        金星の空中都市で何がつらいって、移民動機になるフロンティアスピリッツの入り込む余地がなさすぎる。

        スペースコロニーなら宇宙ターミナルとして機能するから産出資源がなくても産業基盤をもてる可能性があるし、施設の拡張もしやすい。

        #金星の大気から何か資源が取り出せるとかなら話は別ですが。
        --
        しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          それこそ大量にある二酸化炭素そのまま資源にするしか無いでしょうね。
          まあ、とりあえず宇宙空間を考えれば、現状地球上で邪魔者扱いされている二酸化炭素ですら貴重な資源だと思いますが。

          宇宙をそれなりに行き来できる位になれば、なんなら安価なプロペラントとして二酸化炭素使っても良いんじゃないかな。

      • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 20時13分 (#1390071)
        確か、以前誰かの計算では、差し渡しサイズ数kmのスペースコロニーに
        10mの穴が空いたとしても、空気が抜けきるまでには何ヶ月単位の時間を
        要するという計算があったような。
        それぐらい時間があれば、補修する時間的余裕も十分と。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      すげー税金が高そうで移民したくないわな
    • by Anonymous Coward
      地球から運んだ植物の種子を乗せた宇宙船が事故で落下
       ↓
      それらの種子が奇跡的に金星環境に適合
       ↓
      数十年後、急速に金星の大気成分が二酸化炭素主体から酸素が増える
       ↓
      都市の浮力がなくなって落下
       ↓
      金星オワタ\(^o^)/
      • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 18時58分 (#1390029)
        >金星オワタ\(^o^)/

        いや

        >種子が奇跡的に金星環境に適合
        >金星の大気成分が二酸化炭素主体から酸素が増える

        むしろこの状況は始まってるんじゃないかと。
        親コメント
  • 金星の上空に巨大な飛行船を浮かべて、そこに大気から二酸化炭素を取り込み、植物による光合成で炭素を同化し、できた酸素を放出する。炭素は単離して蓄えれば、そのうちに地球の大気に似た組成になる、かもなあと。

    寝る前に考えてたSF的アイデアの一つなんで、それが実現可能なのか、期間はどのくらいか、大気組成の変遷はどうなるのか、などはあまりくわしく考えてなかった。
    飛行船の素材なんて考慮の外。これが可能になるような時代なら何らかのスーパー素材が作られてるだろうなー、くらいで。
  • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 15時03分 (#1389872)
    あろひろしが20年前にやったネタを思い出した
    雲海の旅人だっけか。

    続き書いてくれないかなぁ。
    • by ayasama (17717) on 2008年07月24日 15時22分 (#1389889) 日記
      そう言えば、そっちもあったな。水素を蓄える実がなる大木、だっけ?
      この作品ではじめて「癌=キャンサー」というのを知った。

      自分は、スターウォーズ(旧版第2作?)の浮遊都市を思い浮かべた。旧作の方は子供の頃に見たからあんまり覚えてないけど、デジタル処理された特別版の方の、夕焼けに染まった雲海が印象深かった。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 15時28分 (#1389896)
      「雲界の旅人」が正しいようですね。(ファンサイト [xrea.com])
      作品中に「金星」という言葉が出てきたのって最終回でしたっけ?

      #Wikipediaで「雲海」になっているのはミスなんだろうか。
      親コメント
    • 巨乳キャラを描き始めた頃から読まなくなったっけ。
      ハンターキャッツ辺りまでは読んでたんだけど。
      あの頃が、絵的に一番バランス良かったんじゃないだろうか。

      巨乳が嫌いなわけじゃない。(まあ、どっちかと言えば小振りな方が好きだけど)
      ただ、あろひろしのキャラに巨乳は合わないんじゃないかと思うんだ。
      一発ギャグ的に使うことはあっても。

      秋本治臭がするからだろうか?
      こち亀? 好きですよ。こち亀に乳は関係ない。
      最近ジャンプ買ってないから読んでないけど。
      • 今現在まんがタイムジャンボ連載のボクの社長サマ [wikipedia.org]は、いわゆるほのぼの系4コマまんがなんですが
        アホな設定(誉め言葉)なんかが、「とっても少年探検隊」あたりの昔のジャンプ時代の流れな感じでなかなか面白いです。

        しかし、SFからファミリー向けまで手広く描き、少年誌にも18禁も同時に連載したことがあるような漫画家ってそうそういないと思いますね。
        あろひろしと比較できるぐらい幅広く描いてるのって、あとは厦門潤と竹本泉ぐらいか…
        まあ、竹本泉はどこで描いても竹本泉だけど。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 16時45分 (#1389944)
    中国人民を空から落としてその力で居住可能にすればいいんじゃね?
    #嫌中厨コメントと思われるとアレだから元ネタ [google.co.jp]。
  • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 17時15分 (#1389967)
    宇宙戦艦ヤマト型の住居にすれば大丈夫
    ガミラス星の硫酸の海で第3艦橋が崩れ落ちでも、次の週には何事もないように復旧してたから

    ただ、一度崩れ落ちてしまうという現実は回避出来ないところが・・・
  • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 17時45分 (#1389982)
    オッサン世代的には、散歩する惑星(リッガーV.S.アギラ)とか木星浮遊大陸辺りが想起されますが。
  • by Anonymous Coward on 2008年07月24日 17時47分 (#1389985)
    バルスって
  • by Anonymous Coward on 2008年07月25日 0時25分 (#1390209)
    取りあえず、前田建設ファンタジー営業部 [maeda.co.jp]に見積もりの依頼してみますか?
  • by Anonymous Coward on 2008年07月25日 8時40分 (#1390275)
    Final Countdown [youtube.com]思い出したヨ
  • by Anonymous Coward on 2008年07月26日 0時50分 (#1390905)
    昔、カールセーガンがやってたCOSMOSという番組で、「金星の大気は高濃度で温室効果のせいで気温はオーブンの中のような地獄、硫酸の雨が降っているが地上にたどり着くことはない」と言ってるのを聞いて、『だったら、かるい素材で空中都市を作って硫酸の雲の上あたりで比重が釣り合うようにして浮かべればいいじゃん』と画面に向かって突っ込んだのを覚えている。
    二酸化炭素は無尽蔵にあるんだからこれを起点にして硫酸を含んだミストに耐えられる軽い素材を作れば言いわけだろ。
    植物を使って太陽光のエネルギーで固定、炭水化物では硫酸に脱水されてしまうので焼成するなり、ハロゲンを反応させるなりして手を加えれば何とかなるんじゃないのか?
    ネタとしては結構古くからありがちだと思うけど。
    神父で日本YMCAや神戸購買組合の創立者でもある賀川豊彦が大正時代に書いたSF小説で、大阪の大気汚染があまりにひどくなり大阪市長が発明家に空中都市を作らせて悲惨な生活をしているスラムの住人を移住させるというネタがあったが、ストーリーは市長にリストラされた上等の上着を着た役人や煤煙を規制されて利益の減った実業家とそれにつながる政治家の策謀によって市長は解任されたうえに謀殺され、失意の発明家が大阪を去るところで目が覚めるという夢落ち。
    『結局、最後は技術以外の要因が大きいんだよなー』と最近の大阪市の行政関係のローカルニュースを見ながら思った。
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