パスワードを忘れた? アカウント作成
269164 story
アメリカ合衆国

米司法省、遺伝子に特許を認めるべきでないと文書で表明 35

ストーリー by kazekiri
方針転換 部門より

m.sakkanen 曰く、

朝日新聞の記事によれば、米司法省が裁判所に提出した書面で、「組み換えられていないDNAは自然の産物」として特許対象でないとし、それらの遺伝子を分離することも、発明にはならないと表明したそうだ。/.本家にも記事が掲載されているが、乳がん関連の遺伝子特許の訴訟においての司法省からの法定助言書で明らかになったもののようである。

従来は人体から切り離された遺伝子に関しては、化学製品として取り扱い、特許を取得できるという主張が通っていたわけであるが、司法省の見解はこれを覆すものとなる。朝日でも指摘されているように、日米欧のバイオ企業の戦略に大きな影響を与えることになりそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by kcg (26566) on 2010年10月31日 17時39分 (#1851004) ホームページ 日記

    ソフトウェアの特許も無しにしてください。

  • ヌイ・アブリアルサルはアブリアルにしか許されていない。

    遺伝子操作が可能になると、身体的な特徴に特許料金を払わないといけないとかね。
    先天的な疾患抑制もお金次第だとかあるかもしれないな。

  • by Anonymous Coward on 2010年10月31日 16時25分 (#1850959)
    作ったものがたまたま自然の産物の中に入っていた場合はどうなんだろうか?
    • by Anonymous Coward on 2010年10月31日 16時35分 (#1850967)

      先行特許というか自然に存在したからダメななんじゃ?

      ただしその製造方法や製造機械等に限定した特許はあり得ると思う。

      遺伝子そのものに特許が認められると、影響の及ぶ範囲があまりに広すぎるんだよね。
      通常は製法や検査機械/方法等に限定した特許で十分だと思う。

      親コメント
    • Re:たまたまもだめ? (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2010年10月31日 18時11分 (#1851019)

      誰かの特許を侵害するといけないので、僕は自主的に遺伝子を残さないようにしています
      本当です

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      近隣の畑の作物と自然交配してしまって、組み替え遺伝子が外部のものに混ざってしまったって話もありましたよね
    • by Anonymous Coward

      遺伝子のストーリーで「たまたま」ってスレッド立てちゃう人って・・・・・・

    • by Anonymous Coward
      「作ったものがたまたま」他人の特許や公知の事例と一致していた場合には特許性が認められません。
      そこから類推すれば、当然特許は認められないでしょうね。
      てか、「たまたま」だという主張を認め始めたら森羅万象なんでも「自分で作ったらたまたま一致しただけだ」ということで特許申請乱発になるでしょう。
    • by Anonymous Coward
      「盗作なんてとんでもない。この文章は、円周率の下~桁目から~桁目に書いてあるものを復号しただけです」
    • by Anonymous Coward
      他者が自然の産物中を見つけて異議申し立てすれば特許無効じゃないですかね。
      #γ線当てて出来た物は自然の産物?
      #組み替えで必要な遺伝子見つけておいて、それが生成されるまでγ線当てた場合は?
    • by Anonymous Coward

      単なる再発明、もちろん権利皆無。

  • by Anonymous Coward on 2010年10月31日 17時12分 (#1850989)
    記事中にもあるとおり、企業側は納得してないわけで。
    この件について新たに米国政府相手の訴訟が起こされ、連邦最高裁まで争いが続くんじゃないかと。
  • 実は著作物 (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2010年10月31日 18時47分 (#1851035)

    遺伝子を解読していくと最後にかならず「© God」っていうのが付いています。

    勝手に改変とか複製とかするといわゆる「罰があたる」ことになります。
    姦淫とかも無断複製に含まれるそうですよ。

  • 時間と資金を費やして遺伝情報の解析を行っても、そこから利益を得られない仕組み作りをされてしまったら研究そのものが廃れてしまう。
    医療にしても品種改良にしてもDNA研究に因る面が少なくないのに、そこに水を差すようなまねするのかね?今の政権は

    • by digoh (17917) on 2010年11月01日 11時09分 (#1851300) 日記

      権利を「完全に認めないこと」によるデメリットよりも、権利を「完全に認めること」によるデメリットの方が大きい、と想定されるからでしょう。
      もちろんそれを踏まえた上で、「どの程度までなら与えて良いのか、与えるべきなのか」という議論は今後もされるべきです。

      例えばあるヒトの血液から分離精製された遺伝子に非常に有用な効果が発見されたとき、それに対して物質特許として非常に強い権利を与えたとしましょう。
      すると、提供者であるそのヒト自身がその権利者により強いコントロール下に置かれてしまいます。
      他者に原料たる血液を提供すること(例えば医療行為とか)が規制されるかもしれませんし、権利者がその特許を死蔵しようと思ったら提供者がどれだけ血を売りたくなっても儲けられません(これには賛否両論あるかと思いますが)。

      ……ってのマイケルクライトンだったかのSFの話の読みすぎですが、そういう危険はまあ考えられなくもありません。

      他にも、例えばあまりに短いDNA鎖に権利が認められてしまった場合、他者が研究しているDNA鎖にその部位が含まれていたら全部権利内とされてしまうのか?
      だとすれば結果的にDNA関連研究を大幅に制限することになるのでは?という懸念もあります。

      本来三次元構造やら環境(溶液組成だの温度だの作用部位だの)により働きが様々に変化しうるものである以上、「遺伝子そのもの」というものでは権利を与える範囲として広すぎだろうとは思います。
      (個人的には、「その権利者が発見/発明した、特定の遺伝子の特定の作用を利用すること」についての権利(用法特許)であれば認めても大きな問題は起きにくいのではないかと思います)

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      弊害も出ているからでしょ。
      たとえば鳥インフルエンザなんかでは、サンプル提供を義務付けされた国がその特許のせいでワクチンを買えないとかで問題化してますよね。

      • by hpn_smile (11442) on 2010年10月31日 20時11分 (#1851058) 日記

        サンプル提供を義務付けされた国には、成果物のワクチンを受け取る権利が有る。
        サンプル提供を受ける権利を得た国は、サンプルを提供した国にワクチンを還元する義務がある。

        せめて、こうするだけでいいのに。(もちろん、強制力付きで)

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          あるいは利権の数%が提供者に帰属する仕組みにするか
          新種の生物や病原体が発見されるだけで未開の国が豊かになるという
          …フェアトレードの精神に近いものがあるな

        • by Anonymous Coward

          因果関係が証明できないし、提供を受けずにこっそりサンプルを持ち帰ればOK。
          鳥インフルエンザが発生したら、生きたペットの鳥持参でやってくる「外国人観光客」が増えるだけだと思うぞ。

          そもそも鳥ともなると国境線を跨がって移動する奴もいるからなー。

          • by Anonymous Coward on 2010年11月01日 9時07分 (#1851247)

            それならそれで良いんですよ。
            ジーンハンターなんて民間で幾らでもやっていることで。

            これの問題は、現状では対象国には国の対応として提供する義務が有る事。
            その為には国家機関を動かし多額のコストをかけての活動が居る。
            そのくせ、その成果物のワクチンを買う時には特許料込の高額な価格で購入する必要が有る。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              貧乏な国が身銭を切って裕福な国の企業の利益の為に働いて、その見返りは無いって事ね。

      • by Anonymous Coward

        特許のために大学の研究がストップしてしまったのもありましたね。> 弊害
        たしかNHKの番組だったと思うけどなんだったか忘れたので関連 [wiredvision.jp]のものを。

    • Re: (スコア:0, オフトピック)

      こう言うとLinuxがバカバカしくみてられませんな。
  • by Anonymous Coward on 2010年10月31日 17時49分 (#1851009)
    アメリカのバイオや医薬の企業の顧客の大半は、アメリカ国外にいる。
    アメリカで特許が取れなくても、顧客の居る国で取れればいいじゃないか。中国とかインドとか。
  • by Anonymous Coward on 2010年11月01日 11時43分 (#1851317)

    COP10での「遺伝資源の利用と利益配分」が正しくこれなわけだと思うんだが、

    そこらへんどうなんだい?

typodupeerror

192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

読み込み中...