
不潔な環境はアレルギーを予防する? 57
ストーリー by reo
ただし幼少期に限る、のかも 部門より
ただし幼少期に限る、のかも 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
従来から幼少期に細菌に接触していると、体内の免疫系が強化され、アレルギーや喘息などから体を守ると考えられてきた。しかし、その仕組みは分かっていなかった。喘息および潰瘍性大腸炎 (共通する炎症性腸疾患) の進行を無菌状態のマウスとそうでないマウスを実験に用いて比較調査したところ、細菌への接触と免疫系の役割についてのメカニズムを特定できたという (Nature News & Comment の記事、本家 /. 記事、DOI: 10.1126/science.1219328 より) 。
無菌状態のマウスでは、体内の免疫細胞の一つ iNKT (invariant natural killer T ) 細胞が多かった。iNKT 細胞は体から外敵を守る重要な免疫機能でもあるが、過剰に存在すると喘息および潰瘍性大腸炎を引き起こす要因ともなる。しかし通常状態のマウスは iNKT 細胞が少なめであった。このことから幼少期に細菌に接触する機会が増えると体内の iNKT 細胞が減少するとしている。
この研究は、先進国で見られる抗生物質や抗菌剤の多用は子供の細菌への接触を減らしてしまい、正常な細胞にまで過剰に反応する「自己免疫疾患」に陥りやすいとしている。そして、これまで俗説でしかなかった汚い場所で暮らすとアレルギーに強くなるなどといった「衛生仮説」をサポートする実験結果になった。
子どもを花粉症にしないための9か条 (スコア:3)
子どもを花粉症にしないための9か条 [cabrain.net]だそうです。
▽生後早期にBCGを接種させる
▽幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる
▽小児期にはなるべく抗生物質を使わない
▽猫、犬を家の中で飼育する
▽早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす
▽適度に不衛生な環境を維持する
▽狭い家で、子だくさんの状態で育てる
▽農家で育てる
▽手や顔を洗う回数を少なくする
Re:子どもを花粉症にしないための9か条 (スコア:2)
進んで真逆をやってるお母さんも少なくなさそう。
Re:子どもを花粉症にしないための9か条 (スコア:1)
鼻をかむと親から「うるさい」と怒られるので。
Re: (スコア:0)
おお、その手があったか。この番組 [nhk.or.jp]では、生まれたばかりの赤ん坊を牛舎に連れていくのが紹介されていたが、都会じゃできないよな、と思っていたところだ。
Re:子どもを花粉症にしないための9か条 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
子供のためにペットを飼おうとしたら、親がアレルギーだと判明して断念した、
というのはペットの里親サイトなどでよく目にします。
Re:子どもを花粉症にしないための9か条 (スコア:2)
>子供のためにペットを飼おうとしたら、親がアレルギーだと判明して断念した、
飼い始めて、アレルギーということに気づいたなあ。
#6年も飼うと馴れたっぽいけど
--- #寝て起きて食べてまた寝る
時代が違う (スコア:0)
アレルギーを防ぐために、インフルエンザにはノーガード戦法でいきますか?
新型インフルエンザのときのパニックを見れば、今の時代に『手や顔を洗う回数を少なくする』に踏み込む勇気はなかなか。
Re: (スコア:0)
>新型インフルエンザのときのパニックを見れば、今の時代に『手や顔を洗う回数を少なくする』に踏み込む勇気はなかなか。
インフルエンザには影響無さそうですが?
Re: (スコア:0)
> 小児期にはなるべく抗生物質を使わない
これもそうだけど、風邪などで直接抗生物質を使う問題より、安い肉とかジャンクフードに含まれる家畜向けの抗生物質の摂取のほうがだいぶ割合として大きい気がします。
あくまでも周りの花粉症の人間を見ての主観的なイメージですが。
Re: (スコア:0)
何でこのセンター長さんは下水道を第一因に挙げつつソースは交通量比較なんだろ?
栃木って下水道普及率低いの?
うちでは・・・ (スコア:2)
そこいら落ちてるものを拾って食ったくらいでお腹壊すようなヤワな育て方はしてません!
・・・とか?
いったい子供に何拾って食わせてんだ?
**たこさん**・・・
Re:うちでは・・・ (スコア:1)
道端のかりんとうでないことを祈る
Re:うちでは・・・ (スコア:1)
Re:うちでは・・・ (スコア:1)
猫のうんこ踏め!
#……ま、食うよかマシか。
Re:うちでは・・・ (スコア:1)
(内部は菌糸でいぱーい)
Re: (スコア:0)
ブルーブレッドか
Re:うちでは・・・ (スコア:1)
そういや子供のころは花の蜜を吸ったり、野イチゴとか小桑の実を特に洗わずに食べたりしてたっけ。
(見てわかるような汚れだったら服で拭いたりしてたけど)
らじゃったのだ
Re:うちでは・・・ (スコア:1)
私は子供の頃、裏山を駆け回って遊びまわって、ヤマモモの実とかイタドリとか食べたりしてましたね。
あと、庭にゆすらと柿の木があったんだけど、その実はもいでその場で食べたりとか
学校の帰り道にざくろの木があって、それをもいで食べたりとか。
ていうか、野生の「実」は、見かけたらとりあえず口をつけてたかなぁ。
#ソメイヨシノのサクランボはとっても渋くてまずいです。
花の蜜は…ツツジの蜜を吸ってたけど、量が少ないので面倒くさいから「気が向いたらたまに吸う」ていどで。
そんな生活のおかげかどうかわかりませんが、私は今もアレルギー知らずです。
Re: (スコア:0)
>#ソメイヨシノのサクランボはとっても渋くてまずいです。
うまくはないけど、十分熟していたからか、渋いとは思わなかったな。
>そんな生活のおかげかどうかわかりませんが、私は今もアレルギー知らずです。
水洗便所が普及し出してからアレルギーが増えた、って話を聞くと、自分の場合は、ボッチャン式便所のおかげかな、と思う。
Re: (スコア:0)
・・・たこさんウィンナーとか
Re: (スコア:0)
先進国はアレルギーが多いとは以前から言われていましたので
環境や食いモン含めなにかしらの
ヤワな育ち方なんだとは思うけど
子どもの頃 (スコア:2)
凧揚げしてて肥溜めに落ちたことのある私は大丈夫ですかね?
#まあ何事も行き過ぎはよくないと思うんですが、最近の日本人はちょっと潔癖になりすぎましたね。一歩間違うと「病的」って言いたくなるぐらいに。
#アレルギーや自己免疫疾患の疫学的国別比較グラフなんてのがあったら見てみたいものですが。
Re: (スコア:0)
日常環境が衛生的になったおかげで不衛生による害に想像力が及ばなくなっちゃったひとたちもいるようで。
「乳酸菌風呂」なんてのが一部で流行ってたりするようです。
ある、薬局にあった張り紙 (スコア:2)
「花粉症より金粉ショー」
いじめっこロジック (スコア:2)
花粉症でない奴は不潔だ。
PTAロジック (スコア:0)
教師ロジック (スコア:0)
という、クレームがくるかもしれないから、衛生仮説なんて口に出さない。
お約束 (スコア:1)
衛生仮説 (スコア:1)
>これまで俗説でしかなかった汚い場所で暮らすとアレルギーに強くなる
いちおうIgEの生産量などとの相関関係は分かっていたかと。
「俗説でしかなかった」は言い過ぎでは。
現象としては捉えられていたので、今回仕組みが明らかに
なったので「仮説」ではなくなったというレベルなのかな。
疑問 (スコア:1)
よく言われる論調だけど、途上国でもアレルギー症状はあるし、あまり関係ないように思うなぁ。
ただ、途上国の場合、医学や多くの国民の知識が遅れていて知らないか、統計が少ないだけじゃないだろうか。
中国の地方都市で医者にかかったときに、薬物アレルギーがあるので点滴される抗生剤の名前を聞いたら
「薬品でアレルギーが出るわけがない!」と怒られたことがあるんだが、そんなはずもなく、中国の新聞を読んでると
薬物アレルギーで死んでる感じの医療事故が載ってる(点滴など)。
「よく風邪をひく」という人はダストによるアレルギー性鼻炎とくしゃみに見えたし(私も鼻炎持ちだから)。
貝を食べた後に皮膚に赤いポツポツが出てる中国人の友達がいたけど、これもどうみてもアレルギーだし。
(糞尿やゴミの匂いが漂い、壁に新聞紙を貼った違法建築に家族と住んでて、便所は穴に板を渡した共同の
青空便所がある場所に住んでた。風呂は冬は周1、夏でも週2~3。で、またその風呂屋が汚い・・)
さらに子供もアトピー性皮膚炎とか、アレルギーにより被れてるのをみかける。
別にお金持ちのボンボンじゃなくて、どの事例も日本から見たらお世辞にも清潔とは言えない環境で暮らす地元民の話。
でもアレルギーの患者を医者が見る件数は確かに先進国より少ないと思う。
金のない人は保険も無いし、治療費が払えないから死ぬ直前まで我慢してまともな病院に行かず、
安価に手に入る怪しげな薬で散らそうとするから。でも実例を見てるし、存在しないわけではない。
私も何年も住んで確かに(不衛生で頻繁に腹壊すので)腹は少し丈夫になったけどね。
でも、アレルギーは別だと思うんだ・・・・。
#さすがに今は上海とか大都市では「過敏」(アレルギー)と言えばわかってくれる人が少し増えた。
#でも経済発展で世界から持ち上げられたこの数年以内の話。
花粉症が急増したのは (スコア:1)
日本では 1970年くらいからでしたっけ。
杉の林は江戸時代にもそこらじゅうにあったのにも関わらず。
と言うことは、杉は少なくともトリガーじゃないと考えるべきで。(燃料かもしれませんが)
1970年頃に一番“劇的”に変わったのは生活形態らしいですね。
以前は田畑や家畜や色んな自然の物に囲まれていたのが、
以降は都市部を中心にそれらが無くなり、自然に触れずに
スーパーマーケットで買い物すれば生活を送れるようになった。
要するに、何百年も続いていた人間と周辺微生物&ウィルスとのバランスがその時代に
狂ったんですよね。今から考えると何も影響が無いと考えるほうがおかしいくらい。
だから、少なくとも免疫系に関しては、何らかの形でそれ以前の環境に戻すのが良いのでしょうね。
特に免疫バランスが定まっていく子供のうちは、住宅の気密性はほどほどにしたり、
砂遊び・泥遊びをしたり、できれば家畜やペットにまみれてみたり。
まぁ過度な感染症には気をつけなくちゃいけないですが。
# 自分もアレルギー持ちなので、従来医学が根本治癒ではなく対処両方でしかないことは
# 身にしみていて、上の説を知ったときにすごく納得した記憶があります。
INKTが減りすぎると? (スコア:1)
ということは (スコア:1)
by白泉社 (スコア:0)
dodongaです。
『動物のお医者さん』を思い出したw。
閑話休題
体内の免疫系が強化 (スコア:0)
花粉にやられてへろへろなので程よく免疫を弱める方法もぜひ。
Re:体内の免疫系が強化 (スコア:1)
--ぜったいにイヤだ・・
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
サナダムシを飼うと良いらしいって噂は聞きますね。
本当かどうか知りませんが。
正攻法は花粉症が始まる前に薬を飲み始める事ですけどね。
始まってから飲んでも効き目薄いらしいです。
あと、鼻うがい、は結構効き目あるとの話。
静電気は、花粉を呼び寄せやすいので静電気防止の素材、
洗剤などを使う、外出時はマスク、めがね等で防御等々。
Re:体内の免疫系が強化 (スコア:2)
うちの弟(歯科医師)は回虫を飼うと自己免疫疾患に効くと言っていました。医学系の論文に書いてあったそうです。
アレルギーに長年悩んでいた私はかなり興味を持ちました。しかし、自分の体内に回虫がうじゃうじゃという状況を想像してあきらめました。何でもその研究は、回虫の分泌物質の中から薬効成分を抽出できないか調べるという方向に向かったそうですが、続報を聞きません。どうなったのかなぁ。
Re: (スコア:0)
バルバルバルバルバルバルバルバル
# 思い出しただけ
Re: (スコア:0)
寄生虫博物館の館長の話だったと思うが、抽出したはいいが、発がん性があって使えなかった、てなことをずいぶん昔に何かで読んだことがある。
Re: (スコア:0)
薬効成分の特定は既にできているようですが、副作用が強いため、副作用対策をする成分の特定も必要なようです。
Re: (スコア:0)
自己免疫疾患とアレルギーは違うものだから、回虫飼ってアレルギーに効果がなくても弟さんを責めないでね。
Re:体内の免疫系が強化 (スコア:1)
# 弟は歯科医師、妹は薬剤師なんですが、自分自身は素人なんで知識がなくて。
Re:体内の免疫系が強化 (スコア:1)
てか、回虫ってどこに行くかかわかんないから回虫っつーんだぜ?
眼とか脳とかに行ったらそれこそ目も当てらんないぞ?
Re: (スコア:0)
今のトレンドはサナダムシより牛糞
必要な事 (スコア:0)
なぜ細菌にさらされる必要があるのか。花粉やダニ・埃ではダメなのか。
素人考えだと、細菌による刺激は強くて、花粉やダニ・埃での刺激は弱くて、幼少期に環境により免疫の閾値が調整され、
強い刺激を受けるとそれ基準の閾値になるところが、強い刺激がないと閾値が下がって花粉やダニ・埃などの弱い刺激に反応する閾値になる、とか?
しかし、後年に突然花粉症になるとか、加水分解小麦タンパクにさらされて小麦アレルギーになるとかもある。
それ考えると、免疫を刺激する物質の量や頻度の履歴に応じて閾値が調整されていて、継続的な弱い刺激によりそれが反応するところに閾値が下がってしまうのか。
でもって、その閾値を適切に保つための刺激は具体的になにか?ってところがミソになったりするのかな?
Re:必要な事 (スコア:2, 参考になる)
このへんの話は昔NHK特集↓でやってました。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081123.html [nhk.or.jp]
↑の番組の説明だと、
・免疫のメカニズムには2種類あって、旧来からあった細菌用のものと、炎症物質を出すことで寄生虫などに対抗するものがある。
・↑の免疫細胞の割合は、幼少期育った環境で決定される。
細菌の出す毒素の少ない環境で育つと、身体が寄生虫対抗寄りの免疫細胞の割合になる。
・この状態で花粉やダニなどに触れると、寄生虫対応の免疫機構が過剰に反応、炎症物質が分泌されてアレルギーになる。
というような話だったかと。
Re: (スコア:0)
つまり幼少期からヒッキ―気味だと花粉症になりやすいわけですね。わかります。
やっぱ、自転車はある程度したら買い与えようよ(遠い目
#高校の頃から必要以上に出なくなった。19ぐらいから花粉症へ・・・
#鼻水が止まりませんorz 目が赤くなりかゆいです。