世界最小の有人弾道ロケット 39
ストーリー by reo
宇宙版回天 部門より
宇宙版回天 部門より
taraiok 曰く、
2008 年にアマチュアのロケット技術者 Kristian von Bengtson 氏と Peter Madsen 氏によって設立された非営利団体「Copenhagen Suborbitals」は、政府の規制に縛られたり、大企業の資本や技術に頼らずに有人宇宙飛行をするにはどうしたらいいか、という目標を立てている (Gizmag の記事、試験の動画 (パラシュートの展開失敗)、本家 /. 記事より) 。
Copenhagen Suborbitals の用意した有人宇宙船「Tycho Brahe」は非常にユニークだ。直径 0.62 m、全長 3.5 m、打ち上げ重量 300 kgで、一名分の体が入るキャビン部の長さは 2.3 m しかない。カプセルに頭部には視界が確保できる観測ドームが取り付けられている。まさしく世界最小の宇宙船と言える。
Tycho Brahe の宇宙飛行は、最高高度 100 マイル (約 161 km) の範囲で弾道飛行を行うことで実現される。カプセルはすべて自動で運用され、搭乗者は操縦必要はない。同団体は「我々が開発した弾道飛行を行う宇宙船は、飛行中に無重力体験ができる余裕がある」と述べている。最初の有人飛行の日程はまだ決められていないが、搭乗者は共同創設者である Peter Madsen になるとしている。
究極の根性だめし (スコア:5, すばらしい洞察)
になら使えそうな気がする。
・激しいG
・猛烈な騒音
・急激な温度変化(きっと断熱も完璧ではないんじゃないか、との推測による)
・何かあったら確実に死ぬという緊張感
・自分に出来ることは何もない、指をくわえて見てるしかないんだ、という恐怖感
・しかし実際には指をくわえるどころか身動きもとれなさそうな、狭小スペースによる肉体的ストレス、および激しい閉塞感
・しかもそのすぐ外はどこまでも何もない空間だという孤独感と虚無恐怖
…どう考えてもとてつもないストレスだと思うですよ。
これでもしちょっとした異音やら通信の不調でもあった日には、もう恐怖MAXですね。
帰ってきたら髪の毛真っ白になってたりして。
#ほかに究極の罰ゲーム、本格的な拷問、成人式の通過儀礼にも使えるかもしれない
人間魚雷というより (スコア:4, すばらしい洞察)
カプセルはすべて自動で運用され、搭乗者は操縦必要はない
宇宙葬用か?
Re:人間魚雷というより (スコア:1)
お笑いウルトラクイズ用です。
Re: (スコア:0)
カプセルはすべて自動で運用され、搭乗者は操縦必要はない
宇宙葬用か?
いえいえ、ソビエトロシア式ですよ。
#ソ連の宇宙船は基本的に完全に自動制御か地上からの遠隔操作
「艦長、この艦に XT-7B はあるかね」「あれはトップシークレットのはずだ!」 (スコア:3)
直立姿勢で搭乗するのってデザイン的にどうなの…。搭乗部の径を小さくできるメリットはあっても、この体勢だとあまり強い加速はかけられないですよね。
(離床)→「あっ、立ちくらみが…」→(意識消失)→(飛行終了)→「…はっ!」
Re: (スコア:0)
こめかみに浮かび上がるアレ (スコア:3)
┘└
┐┌
Re:こめかみに浮かび上がるアレ (スコア:2)
このツリー [srad.jp]を読んだあとにここの親コメントを見ると、また違うもの [google.com]に見えてくるはずです。
Re: (スコア:0)
よく思うのだが、あれは血管が浮き上がるのを表してるはずで、昔はY字型だったんだが、いつのころからか血管がクロスするX字型の表現にかわってる。
いつからこのような表現に変わっちゃったんだろう?
#赤塚不二夫あたりが初出くさいが、描かれていたのはY型だった・・・
Re:こめかみに浮かび上がるアレ (スコア:4, おもしろおかしい)
あれはクロスしているんじゃなくて、3本に分岐(動脈の場合)、または3本が合流(静脈の場合)しているんですよ。こめかみのやや下の方(耳と目の間くらい)にそうした分岐があります。つまりあの漫符は、解剖学的には正確な描写なのです。
今回の弾道ロケットに頭を下にして搭乗すれば、おそらく十字状の血管が浮かび上がるでしょう。
# なんて、コジツケてみる。:-)
這いよるG (スコア:0)
カサカサカサカサッ
Re: (スコア:0)
意識消失くらいじゃすまないような??
回復不可能な腰痛または頚椎痛に襲われそうな気がします・・・。
部門名 (スコア:1)
ロケットだから「宇宙版桜花」でしょう。
# 姉妹機として菊花、梅花もあります(嘘)。
Re:部門名 (スコア:3)
それをいうのなら橘花 [wikipedia.org]じゃね?
#桜花、菊花なら他は皐月とか樫じゃないのか、と思ってしまった。オワットル。
Re:部門名 (スコア:1)
なお、桜花と梅花、菊花の関係はこちら [wikipedia.org]をご覧ください。
# ネタの解説するのって恥ずかしい(^_^;)
Re:部門名 (スコア:1)
『桜花』と聞いて真っ先にそれを思い浮かべて
「いや、そんなはずはないよな」
と自分に突っ込みを入れたというのに。
らじゃったのだ
Re:部門名 (スコア:1)
じつは「梅花」というパルスジェット特攻機(V-1 を有人化したようなの)の開発計画もあったので、誤字ではないことに気付くのはそれほど容易ではありません。
;; シルヴィーのつくったふたりの名前が思い出せなかった。
;; すいか男は今 REX で新連載か。一迅社ってやっぱすげーな。
Re: (スコア:0)
まちがえた、ロケットは秋水 [wikipedia.org]でした。
かっこ悪いのでACで・・・
#メッサーシュミットのデッドコピー繋がりで間違えたんだよ。くそっ。
あやまれ、種子島さんに謝れ。 (Re:部門名) (スコア:1)
あんな断面図一枚から、とにかく運転可能なネ 20 をたったの 9 ヶ月ほどで完成させたのは、それこそ、種子島という血筋に運命めいたものを感じさせるほどの奇蹟的偉業といえるのに、それをデッドコピー呼ばわりなんてあんまりですw
橘花は、陸海軍、中島飛行機、石川島、荏原製作所等、軍民がまともに協力して開発、設計を進められた稀有な例であり、また、鋼材の利用、既存部品の流用、部品構造の単純化などが相当に考慮に入れられ、量産に至れば、工数は零戦の約半分におさえられただろうとも言われています。
;; たぶん特攻作戦に供せられただろうから、量産しやすいからといって嬉しいとも言えないのがかなしい。
しかし、ブレーキの利きが不十分だった零戦の主脚を流用したことが仇となり、第二回の、全力の飛行試験では、離陸断念後に滑走路上で停止できず、木更津の浜に突っ込んで機体は破損し、終戦まで再び空に舞うことはありませんでした。
秋水も震電も「異端の空」(渡辺洋二、文藝春秋)ほか入手しやすい文献で数多く言及されているけれど、これらの厨二機体と異なり、軍用機としてのカタログスペックが中途半端で、「日本初のジェット機」という、国内技術史上の一事に過ぎない橘花のことはいまいち知られてない気がします。「ジェットエンジンに取り憑かれた男」(前間孝則、講談社)のはじめのほうに載ってはいますが。
少なくとも参考になったとはいえる Me262 Schwalbe もろとも、あの、今となってはオーソドックスきわまるフォルムがボクは好きなのですが。
Re: (スコア:0)
むしろまんまナッターのような…
Re:部門名 (スコア:1)
私はドイツのNatter [wikipedia.org]を連想しました。先端の丸いカバーがそれっぽくて、乗員がポポーンと射出されそう。
なんでもありなら (スコア:0)
なんでもありなら、最近カメラを気球にとりつけて宇宙を撮影をしてくるってのが流行ってるみたいだけど、
それを大型化して人を乗せれば安くつくんじゃないでしょうか。
Bloon (スコア:1)
というとこれですかね:
「直径120メートルの気球で、宇宙へ最接近 - WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム [wired.jp]」
Re:なんでもありなら (スコア:1)
50年前に高度30㎞の気球からフリーフォールする実験が行わていたことを思い出してあげてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%8... [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
むしろ「人」必要なの?って思ったけど、
> 同団体は「我々が開発した弾道飛行を行う宇宙船は、飛行中に無重力体験ができる余裕がある」と述べている。
「無重力体験」が主目的なのか。
んー、それならそれで航空機とかの方が快適そうだ。
Re: (スコア:0)
気球じゃ時間がかかるけど、その間の生命維持にコストがかかりそう。
Re: (スコア:0)
気球だとそんなに高く飛べないから。
規制したくてしているわけでは…… (スコア:0)
> 政府の規制に縛られたり、
この規模の飛翔体が航空法規の埒外になるとは思わないのだけど。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
SLBMと誤認され、20分後に世界は滅んでいた。
弾道飛行でよいなら (スコア:0)
使い捨て(?)ロケットでこんなの上げるより、スペースシップツーみたいな全段再利用可能な機体を何度も使い回してコスト削減する方がよっぽど安く上がると思うんだけど・・・既に技術的に可能なことが実証されているわけだし。
Gizmagには将来的にはより強力なロケットで、とか書かれているように見えるので、将来的には(弾道飛行で無い)宇宙旅行が可能な廉価な宇宙船となるよう開発してるのかな?
Re:弾道飛行でよいなら (スコア:1)
本体の大半が燃料スペースであることを考えると、ブースター付き使いきり燃料タンクみたいな感じのほうが
トータルのコストで見たらいいのかも。
使いまわしだと戻ってきた後に検査やメンテしないといけないですからね。
バラして組み上げ直すなんてやってたらコストかさみますよね。技術も要りますし、人員や保管場所に
燃料の備蓄施設や補給施設も必要です。
大企業の資本や技術に頼らなくても良いように、というのが目的なら使い切りのほうが良いように思います。
スルースキル:Lv2
Keep It Simple, Stupid!
Re: (スコア:0)
再使用可能なハイブリッドなり液体なりのエンジンをコストを掛けて開発するか、
安い既存技術の使い捨て固体モータを量産するか、トータルでどっちが安いかは正直まだよく分からんところ。これくらいの領域でも。
そして、この手の宇宙の底をかすめてくるだけの弾道飛行なお手軽「宇宙飛行」と、
軌道に乗って周回し、また軌道を変えて再突入して帰ってくる宇宙飛行との間は差が大きすぎて、
今は前者をやってるけど将来的に後者をというのはあまりの飛躍かと。
それに、「飛行中に無重力体験ができる」というだけなら宇宙空間に出る必要すら無くて、普通の飛行機で出来るし。
Re: (スコア:0)
>再利用可能な機体を何度も使い回してコスト削減する方がよっぽど安く上がると思うんだけど・・・
そう考えたのがスペースシャトルという巨大な大失敗の記念碑なわけで。
Re:弾道飛行でよいなら (スコア:2)
マッハ3程度出せれば弾道飛行で宇宙に行くことは出来るので、シャトルのようなめんどくさい熱防護は要りません。
だから普通の航空機並みの手間で再使用するのも不可能ではないという話になるわけ。
あと、半ダースの人間と20トンからの貨物を一緒に宇宙へ送り迎えできるシステムが1回数億ドルって、言うほど酷いですか?
なんだ (スコア:0)
射出座席よりは大きいなぁ。
Re: (スコア:0)
メックから射出されて、遠ざかる戦場を何度見たことか…。
そしてまた戦場へ連れ戻される。
(return onならね)
#飛んでる間にマシンガンで撃たれたり
どんな目標なの? (スコア:0)
→わかる
『政府の規制に縛られたり、大企業の資本や技術に頼らずに有人宇宙飛行をするにはどうしたらいいか、といった方法論を確立するという目標』
→わかる
しかし、
『政府の規制に縛られたり、大企業の資本や技術に頼らずに有人宇宙飛行をするにはどうしたらいいか、という目標をたてている』
→意味不明
疑問形の目標って何?
Re: (スコア:0)
目標があやふやだから、
「窮屈なパイプの中で一人だけで無重力を体験する」と言う、
既に商業サービスの成立している航空機を使った無重力体験よりも、
あらゆる意味で劣るアウトプットになってしまったのだな。
「名目上そこは宇宙である」と言う事『だけ』に、
航空機を使った無重力体験よりも高いコストを掛ける意味はあるんだろうか。
大企業の資本に頼らないなら、尚の事、費用対効果を意識した方がいい。