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サイエンス

カーボンナノケージ(かご状炭素ナノ分子)の合成に成功 35

ストーリー by hylom
一歩一歩 部門より
774THz 曰く、

名古屋大学の伊丹健一郎教授らは一昨年のカーボンナノリング(最短カーボンナノチューブ)の合成(発表資料PDF)に引き続き、カーボンナノケージ(かご状炭素ナノ分子)の合成に成功したそうです(名古屋大学のプレスリリースPDF)。カーボンナノケージは光子吸収や蛍光発光等の特徴的な性質を有し、光機能材料や光センサーへの応用も期待されるそうです。プレスリリースの図には、対称性を有する美しい分子構造が掲載されています。

カーボンナノケージは「120個の炭素原子と78個の水素原子からなる『かご状』の炭素ナノ分子(C120H78」だそうだ。ベンゼンが20個、かご状に配置した形状を持つ。300℃以上でもほとんど分解せず、さまざまな応用展開の可能性があるという。

カーボンナノケージの形状
カーボンナノケージの形状(プレスリリースPDFより)

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  • /.で画像付の記事はじめてみたような気がするんですが、画像アップする機能なんてありましたっけ??
    • by Anonymous Coward

      私も初めて見ました
      画像載せられないものだと

    • by Anonymous Coward

      前にムービーが貼り付けられてるのがあったような気がする

    • by Anonymous Coward

      単にhylom氏が気を利かせて図を入れてくれただけです

    • by Anonymous Coward

      クラウディアさんのPR記事とか今までにも画像付きの記事はあった記憶が

      • by Anonymous Coward

        コメントには画像貼れないのかな

        # ためすのはめんどい

  • とても丈夫(っぽい)
    発光(蛍光)

    あとは重力制御でできちゃいますね?

  • by Anonymous Coward on 2012年08月29日 21時34分 (#2221129)

    別の構造体で同じカーボンナノケージの名前が付いているものがあるようですね. ちょっと紛らわしい.
    http://www.nims.go.jp/jpn/nimsnow/Vol6/2006-06/05.html [nims.go.jp]

  • by Anonymous Coward on 2012年08月29日 17時30分 (#2220980)

    分子レベル≒ナノスケールなのだから
    普通にかご状炭素分子ではダメなの?

    • マクロ分子 (スコア:5, おもしろおかしい)

      by TarZ (28055) on 2012年08月29日 18時08分 (#2221004) 日記

      タンパク質「巨大分子なめんな」
      核酸「なんのなんの」
      ゼネラル・プロダクツ社製船殻「ふっふっふ…」

      親コメント
    • by s02222 (20350) on 2012年08月29日 18時31分 (#2221016)
      このネタの遙か遠い目標に、今回発見されたような構造でCNTをじゃんじゃん繋いでいって、ミリスケールとか手のひらサイズぐらいの単分子籠みたいなものも自由に作れる技術を確立しよう、と言うのがあるので一概には。

      「かご状炭素分子」とだけ言われると、ついに出来たのか! と一瞬期待する(期待しすぎ)。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2012年08月29日 17時56分 (#2220994)

      >ダメなの?
      文末に違和感。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そのうちマイクロスケールの超巨大な分子ができたり?

      • 合成で作られた,構造をある程度制御した分子としての最大は恐らくこれ.

        http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.201005164/abstract;jse... [wiley.com]

        分子量2億.長さは引き伸ばせば数μm.

        天然のものでよければ,DNAなんかもかなり長いはず.確か染色体一つあたりで10cm以上はあったような.

        形状がきっちり決まってなくてもよければ,例えば金属箔上に作ったグラフェンなんぞは数十cmとかメートルサイズが可能です.
        ナノチューブなんかも,数mmは可能ですね.
        あとはダイヤモンドなんぞも一つの巨大分子と考えると今までに見つかった最大のものは数cmとかになりますか.まあこの辺にくると分子なのか何なのかよくわからんことになりますね.

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          個人的には、これ以上分解すると別の物質になる、というところまでが分子という気がします。

          • by Anonymous Coward

            ポリマー「ΩΩΩ<なっ、なんだってーっ!?」

            DNAが半分になってもDNAですが、X染色体が半分になるとX染色体じゃないです。
            ドコサンとかトリコサンとか名前ついてますが変異体が半端ないです。でもパラフィンで片付きます。
            結合とか分子量が違っても同じ物質なんでしょうか。それとも違う物質でしょうか。

            まあ、結晶とかを分子っていうのは微妙な気持ちになりますけど、プラスチックも結晶化するとか言いますし、明確な境界があるわけでもないですしね。
            文脈というか分子の性質や振る舞いを期待する物質を言うとき、それを分子といえばいいと思いますよ。

      • by Anonymous Coward

        よし、宇宙エレベーターに載せて、医薬品を運搬だ

        # かなり違う

      • by Anonymous Coward

        すでにありますよ。
        高分子とか。
        共有結合で出来た結晶のことを分子だと言い張ればもっとでかくできます(ふつうは言わないけど)。

        ただ、ふつう分子と言えばナノサイズと相場が決まってますから、
        「ナノ分子」という言い方はなんか変、というのはその通りだと思います。

        今回は、その分子の形に着目し、ナノサイズの構造体としての位置づけを強調したくて、
        あえてそういう言葉を使ったのでしょう。

    • by Anonymous Coward

      未来に向かってる新しい技術用語を聞くと興奮する。
      ビクンビクン!

  • by Anonymous Coward on 2012年08月29日 18時52分 (#2221029)

    Y字型の繰り返しでいろいろ変なものできそうですね。
    さらに巨大なY字構造をつくって、それを使ってさらに巨大なY字構造を…

    • by Anonymous Coward

      その前にまずこういうリング構造からナノチューブを伸ばす技術を開発しないといけないわけでして……
      #そして開発のめどは全く立っていない。

  • by Anonymous Coward on 2012年08月29日 19時35分 (#2221059)

    6員環が垂れ目顔に見えてしょうがない。

    • by Anonymous Coward

      そんなあなたにカレードリア

  • by Anonymous Coward on 2012年08月29日 22時31分 (#2221155)

    こんなに水素原子が多い分子を「カーボン~」と呼ぶのは、個人的には気が引ける。
    シクロポリフェニルとかじゃだめなのかね・・・?

    • by Anonymous Coward

      まともにIUPAC式に(またはChemical Abstracts式に)命名したらどういう名前になるんだろう。

      • 論文では

        1,8(1,3,5),2,3,4,5,6,7,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20(1,4)-icosabenzenabicyclo[6.6.6]icosaphane

        って書かれてますね.
        比較的最近に追加されたPhane命名法

        http://www.chem.qmul.ac.uk/iupac/phane/PhI1.html [qmul.ac.uk]

        を使った名前です.この命名法では,途中にある部分構造(今回の場合ベンゼン環のC6H4ユニット)を一度単純な点に置き換えて全体の構造の名前を作って,その前置詞として各ユニットが何でどういった結合をしているのか,ってのを置くようです.
        例えばベンゼン環が単結合で6つ繋がった構造

        Ph-C6H4-C6H4-C6H4-C6H4-Ph

        (途中は全てパラ位)は,一度

        1-2-3-4-5-6

        という6個の点からなる鎖として「hexaphane」になります.その後,各点を元の名前に置き換えます.1と6は,1点で他と繋がるベンゼン環なので1,6(1)-benzenaに置き換わります(要素の位置-要素の結合位置-要素の詳細,を並べる).2,3,4,5は,1,4の位置(パラ位)で繋がるベンゼン環なので2,3,4,5(1,4)-benzenaになります.これを合わせて分子の名前を「1,6(1),2,3,4,5,(1,4)-hexabenzenahexaphane」って付ける……のだと思います.

        これを元に論文中での名前

        1,8(1,3,5),2,3,4,5,6,7,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20(1,4)-icosabenzenabicyclo[6.6.6]icosaphane

        を見ると,まず全体構造としてはbicyclo[6.6.6]icosaphane,つまりicosa(20個)の点からなる2つの環が融合した形状(bicyclo)で,環の一端の結合点から他端の結合点まで,構成要素6個の鎖が3本伸びている,という構造になります.bicyclo(2.2.2)octaneとかと同じ名前の付け方ですね.

        で,前置詞として,1,8の2箇所の位置の構成要素は(ベンゼン環内の)1,3,5の3点で隣と繋がるベンゼン環,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20の位置の構成要素は同じくベンゼン環で(ベンゼン環内の)1,4の位置で隣と繋がっているよ,と.

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2012年08月29日 22時52分 (#2221171)

    世界最小のひもパンツを履かせることに成功とか発表ありそう。
    何に?

    • by Anonymous Coward

      頑丈さから見ればむしろ貞操帯

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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