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宇宙

NASAの広域赤外線探査衛星、数百万個のブラックホールを発見 32

ストーリー by hylom
宇宙の神秘++ 部門より
kieru_haim 曰く、

NASAの広域赤外線探査衛星(WISE)が、「数百万個のブラックホールと、約1000の非常に高温で塵粒子(ダスト)に覆われた銀河を発見した」そうです(CNN)。

既知の銀河の中で最も明るいとのことで、「HOTDOG(HOT Dust-Obscured Galaxies」(高温のほこりに覆われた銀河)と名付けられています。

今後はブラックホールの動きや、ブラックホールがガスやダストを吸収する際に発生する高エネルギーX線放射の分析を行うとのこと。

放出する光の量は太陽の100兆倍と明るいが、銀河がダストで覆われていたために従来は発見できなかったという。さらに温度は他の同様の銀河の2倍以上だそうだ。

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  • by iwakuralain (33086) on 2012年09月04日 9時13分 (#2224524)

    これは数百万個のブラックホールに光も捕えられて見えなかったとかいうことかな。
    それとも塵で見えなかったということかな。

    それにしても100兆倍明るいってどんなだろ。
    よくハリウッド映画とかである閃光弾では100兆倍には到底及びそうもないし、想像が出来ない。
    明るすぎて真っ白のさらに先?

    • by Anonymous Coward on 2012年09月04日 9時51分 (#2224554)

      塵で遮られるというだけでしょう。
      数百万個といっても宇宙空間からみたらスカスカ
      ガスや塵からの光は光すら出てこられないと言われてる領域より
      外側なんだしそんな狭い領域じゃ遮れられないよね

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      • by digoh (17917) on 2012年09月04日 10時38分 (#2224593) 日記

        それと比較対象が太陽であることも忘れちゃいけないですよね。
        太陽は一つの恒星ですが、相手は銀河。太陽みたいな星が山ほど含まれていて(どのくらいだか知りませんが)、その総合の明るさなわけで。
        だから「100兆倍明るいってどんなだろ」と言われたら、太陽までと同じ距離に太陽みたいな恒星が100兆個あるのを想像すれば良い(違う)。

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    • by wakatonoo2 (30019) on 2012年09月04日 12時40分 (#2224686) 日記

      それにしても100兆倍明るいってどんなだろ。
      よくハリウッド映画とかである閃光弾では100兆倍には到底及びそうもないし、想像が出来ない。
      明るすぎて真っ白のさらに先?

      100兆倍=10^14乗ですから、log10^14/log2.5=35等級ですね。

      太陽が-27等級ですから、双眼鏡レベル8等級の星が
      太陽並みに明るくなったようなものです。

      満月-13等比なら、大望遠鏡でしか見えない22等が満月並みに
      なるような比です。

      もしも太陽自体が明るくなったとしたら-62等級ですが、
      まぶしいというより、放射熱で岩石が蒸発するような感じでしょう。
      そういった紫外線放射でダストがふきながされるような
      天体は宇宙には結構ありますよ。

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  • by PEEK (27419) on 2012年09月04日 14時26分 (#2224788) 日記

    お茶漬けを食べたくなった。

    --
    らじゃったのだ
  • 「約1000の非常に高温で塵粒子(ダスト)に覆われた銀河」って何だろう。
    NASA発表の「The small images near the top show more familiar objects at a range of temperatures from 70 Kelvin, or minus 330 degrees Fahrenheit, for liquid nitrogen, to 1,500 Kelvin, or 2,240 degrees Fahrenheit, for lava. The energy from hotter objects peaks at shorter wavelengths..」のことだろうか。
    とすると、「約1000Kの」になるのかな?

    まあ、ブラックホールへの質量落下によるエネルギー変換は、核融合のそれより効率が良いそうだから、ブラックホールまみれの銀河がよく温まるのも理解はできる。

    • by Anonymous Coward

      違う。NASAのプレスリリースで言うと


      Images from the telescope have revealed millions of dusty black hole candidates across the universe and about 1,000 even dustier objects thought to be among the brightest galaxies ever found. These powerful galaxies, which burn brightly with infrared light, are nicknamed hot DOGs.

      の部分。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月04日 8時54分 (#2224504)

    理論的に出来そう?

    • by Anonymous Coward

      縮退炉としてSFではちょくちょく登場します。
      でもうちらの近くにブラックホールが無いから、なかなか作れないんだよねぇ。

      • by Anonymous Coward

        近くにブラックホールが無ければ、作ればいいじゃん→作り方間違えて人類滅亡

      • by Anonymous Coward

        SFでならマッカンドルー航宙記が面白かった記憶が
        マイクロブラックホールを宇宙船に積み込んで発電するんだっけな

      • by Anonymous Coward

        CERNに頼めばいいのでは?(違

    • by Anonymous Coward

      大物としては、ブラックホールを囲って、ダイソン球を造るとか。

      多少小物になるが、(多分電荷を帯びた)ブラックホールジェットの周囲を囲うようににコイルを置いて、MHD発電をするとかでも、バッフ・クラン(from伝説巨神イデオン)のガンド・ロワみたく、超新星をエネルギー源にするよりは、安定するのでは。

    • by Anonymous Coward

      ブラックホール発電と言うと、ブラックホールの重力を利用した発電と言うことと考えると
      太陽だろうが地球だろうが理論的には一緒。

      つまり、水力発電だな

      大きさが違ってくるだろうけど、小さくても人の居住空間近くにもっていけるわけじゃないし

      • ただ, ポテンシャルの底が深いので, 投入質量の数10%程度をエネルギとして取り出せるというのがミソですね. 反物質による対消滅ほどではなくとも, エネルギ変換のオーダとしては同レベルで, しかも実際にエネルギを放出しているのが観測されている [astroarts.co.jp]というのが大きいです.

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      • by Anonymous Coward

        >小さくても人の居住空間近くにもっていけるわけじゃないし

        小さければいけるんじゃない?
        まあジェットとか輻射とか気をつけないと酷いことになるかも知れんが。

        • by Anonymous Coward

          いや
          エネルギー源に使えるようなマイクロブラックホールだと
          ブラックホール自体の引力より、ホーキング放射の放射圧の方が大きいから
          引力の問題より、ブラックホールにどうやって質量を供給し続けるのかのほうが問題になる。

          ホーキング放射は、ブラックホールの質量に反比例して質量の蒸発量が増えていくから
          分子レベルのサイズのブラックホールに、どうにかして蒸発する質量を補ってやらないと
          出力が上昇し続けて最後にはドボン。核なんて目じゃない規模の大爆発がおきる。

          • SFの文脈でいうと、もともとブラックホールや中性子星等を利用したエネルギー源確保というアイデアはあって、当然それは壮大な規模のものになっちゃう。
            ところが一時期の宇宙論で、宇宙初期に多数のマイクロブラックホールが生成された可能性があると指摘されて、それを発見し帯電させて引っ張ってくれば、恒星規模のものより手軽に利用できるはずだというなった。それをホーキングがぶち壊したという話の流れ。
            現時点ではマイクロブラックホールが宇宙に存在する可能性がないので、もし存在したらああだこうだというレベルの議論になってしまう。
            超強力な重力波を操作できるレベルのテクノロジーを仮定すればブラックホールの生成も可能なはずだけど、そんな文明にとってはブラックホールを動力源に使うことは小学生のキャンプファイアのごときものでしょう。
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  • by Anonymous Coward on 2012年09月04日 11時00分 (#2224614)

    未発見のブラックホールがこれだけ見つかったと言うことは、
    ダークマターの正体がブラックホールだということになるんでしょうか。

    • by Anonymous Coward on 2012年09月04日 11時28分 (#2224627)

      それは無い。
      このぐらい(というかもっといっぱい)いるだろう、ってのは予想されていて織り込み済み。
      いると想定されていたけど観測技術の限界で見えていなかったものが、新しい衛星(WISE)で見えたよ、ってのに近い。

      親コメント
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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