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宇宙

ワープ航法の実現可能性は意外に高い? 130

ストーリー by hylom
一気にハードルが下がった 部門より
taraiok 曰く、

9月14日に行われた恒星間宇宙飛行の課題を議論するイベント「100 Year Starship Symposium」で、NASA・ジョンソン宇宙センターに所属するHarold Sonny White氏が、「これまでワープ航法は不可能という前提だったが、その不可能から少し希望が持てるレベルにまで変化しそうだ」と述べたそうだ(DiscoveryNewsGigazinewikipediaのワープの項目本家/.)。

ワープ航法については、1994年にメキシコの物理学者Miguel Alcubierreがスタートレックのワープ航法をヒントにして考案した「Alcubierre drive」が理論的に実現可能性のあるものとして知られている。この航法は、超巨大なリング型装置の中央に楕円形の宇宙船を配置。宇宙船の前方の空間を収縮、後方の空間を膨張させる時空を生み出し、宇宙船は平坦な時空の泡の中にいることでワープさせるものだという。しかし、この航法では最低でも木星の質量エネルギーに等しいエネルギーが必要とされているため、実現可能性があるとは考えられていなかった。

Harold Sonny White氏は、宇宙船を包むリング装置の形状を再検討し、水平な輪っかではなく、丸いドーナツ状ならどうなるかを検証した。その結果、1977年に打ち上げたボイジャー1号程度のエネルギーでワープ航法が可能という結論に至ったという。すでにHarold Sonny White氏らの研究チームは実験室でこの理論を使ったワープドライブの縮小版を作り、技術検証を始めたとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • せんせー! (スコア:4, おもしろおかしい)

    by PEEK (27419) on 2012年09月21日 14時36分 (#2236410) 日記

    ちゃんと(?)乗組員の服が消えますか?

    --
    らじゃったのだ
  • by LoadFF (27414) on 2012年09月21日 22時37分 (#2236768)
    Miguel Alcubierreのワープドライブって、空間を伸び縮みさせる「装置自体」を超光速で走らせないと駄目だよね
    と言う批判があって結局超光速を実現するために超光速状態を作りなさいって話になってたような。
    しかも宇宙船を囲うリングは所謂負の質量を持ったものであるため、エネルギーが必要だというか余りますね。

    #元ネタは某物理学者さんのサイトからですが、容量逼迫を理由にコンテンツの整理をしてるようなので
    #リンクして…は避けておきます。
    --
    如何なる内容であろうとACでの書き込みは一切無視します。
  • 木製の質量エネルギーもよくわからんが、
    よくわからんぐらいすごいエネルギーかな、ぐらいは感じるが、
    > ボイジャー1号程度のエネルギー
    っていうのはもっとわからない。
    ボイジャー1号が今の位置に行くまでに使ったエネルギーってこと?

  • by hashitom (34540) on 2012年09月21日 14時39分 (#2236414)
    時空泡で思い出しました。
  • by Anonymous Coward on 2012年09月21日 15時08分 (#2236455)

    行きは「丸いドーナツ状の超巨大なリング型装置」を作るとして、帰りはどうするんでしょう?
    まさか「丸いドーナツ状の超巨大なリング型装置」を積んでいく?

  • どこでもドアが実現しますかね?
    --
    コンタクト
  • いつも仕事中に心は火星や銀河の果てにワープしてますよ、はい。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月21日 14時57分 (#2236438)

    特許持ってるやつですかね

  • by Anonymous Coward on 2012年09月21日 14時59分 (#2236440)

    どこでもドアが実現できるの?

    • by Anonymous Coward

      そういえばどこでもドアって電池で動いてるのかな。
      タケコプターは連続稼働時間とか電池容量とかリアルな話がよく出てくるけど。

      • by imunolion (39292) on 2012年09月21日 17時06分 (#2236562) 日記

        通るたびにのび太の質量が減っていたり

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        天の川鉄道乗車券の話では宇宙の果てまでも悠々行けるとか、話によって性能が違うのはよくあることです。大長編ではとくに制限がきつくなる傾向が強いですね。
        現在の視点でドラえもんの道具を振り返るといちばん驚異的なのは、ほとんどの道具がスタンドアロン(未来の基地局のようなものがなくても動く)なことですね。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月21日 15時02分 (#2236444)

    をこえられますか?

    • by Anonymous Coward

      「原理的には光速を超えられるもの」として設計されたんだけど、「別の○○という効果を考えると超光速に行く前に破綻するのでは?」とか議論がいくつもあって未だに決着は付いていない。

  • by Anonymous Coward on 2012年09月21日 15時13分 (#2236461)
    科学者な人々がいうワープ航法って、我々素人がSF映画を見て知る、光速を越えて瞬時に異地点に移動するあのワープと同じ意味なんですか?

    タイムトラベルは可能だというから話を聞けば、なんのとこはない単なる浦島太郎効果のことだったり。
    理屈は理解できるけど「それって(SFでいう)タイムトラベルじゃないじゃん」と思うんですよね。
    そんな感じで。
    • by Anonymous Coward on 2012年09月21日 15時31分 (#2236482)

      >光速を越えて瞬時に異地点に移動するあのワープと同じ意味なんですか?

      大抵の理論で出てくるものは、光速を超えるものの瞬時ではありません。でも瞬時のもの(ワームホール系)の研究もあります。
      光速は越えないけど、亜光速まで現実的なエネルギー(古典的な加速より遙かに低いエネルギー)で急加速出来るものを含むこともあります。

      今回のものは、「超光速を実現出来る可能性があるもの」としてデザインされています。が、本当に超光速までいけるのか、それとも亜光速までしかいけないのかはいろいろ議論があります(別な効果を考慮に入れると破綻するとか、いやいやそれはこうやると回避出来るぞとか、議論が続いている)。

      >タイムトラベル

      タイムトラベルに関しても、妙な時空構造を仮定することで「一般の人がイメージするタイムマシン」に近いものが作れる、という研究が沢山あります(その時空構造が存在する時空内で、自在に過去と未来を行き来出来る。例えば西暦3000年にその「タイムマシン的時空構造」が作成され、西暦4000年に破壊されたとすると、西暦3000-4000年の間では自由に過去にも未来にも移動出来る)。
      ビッグバン時にそういう妙な時空構造の歪みの一種である宇宙紐が生成された可能性が指摘されており、それを利用するとビッグバンの頃から宇宙紐が自発的に崩壊するまでの長い時間スケール内で自由に時間を移動出来るかも知れません。

      というか相対論はそういう病的な解を次々に生み出すんでみんな困っています。
      「相対論的量子論が完成すれば、その正しい理論内ではそれらの病的な解はみんな量子効果で自発的に崩壊すよきっと」という楽観的な意見もありますが、相対論と量子論を部分的に組み合わせたせいでまた新たなタイムマシン(Closed timelike curve:時間的閉曲線)が現れたりするんで今後どうなるのか予断を許しません。

      親コメント
    • by T.Sawamoto (4142) on 2012年09月21日 15時55分 (#2236506)

      そもそも「ワープ航法」自体が架空のものなので、登場する作品によって設定が全く異なったりします(^^;)

      本ストーリーのワープは、『スタートレック』のワープを実現しようとするものです。
      『スタートレック』では、宇宙船をワープバブルで包み込み、そのバブルを中の船ごと超光速で移動させます。ですから、瞬時ではないですね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2012年09月22日 0時18分 (#2236816)

        > 「ワープ航法」自体が架空のものなので、登場する作品によって設定が全く異なったりします(^^;)

        みんな想像だけで描写してるから、全然リアルじゃないんだよね。
        実際にはあんな風に「ワープ!」って自動車のアクセル踏み込んだ見たいに手軽にできるもんじゃないんですよ。

        数十万トン単位の質量がいきなり空間を超越してきたら、周囲の重力場影響がハンパじゃないし、
        自艦のダメージも大きいから、スタトレみたいな無茶はできないしやらないんです。

        最初に500g程度のトレーサーデバイスを飛ばして、ワープ先の空間監査と、重力場調整を
        だいたい1週間くらいかけてやるんです。その後は10kg、1t級、100t級(こっから有人)と
        船と岸壁の間で 細いロープをダンダン太くするようにデバイスを大きくしては重力場調整やって、
        本艦がワープするのは最初のトレーサー飛ばしてからだいたい1ヶ月くらい後ってな面倒さなんですよ。

        ワープのたびにそんなまだるっこしいコトやりたくはないんだけど、
        恒星系スケールだと重力場は全然安定してないから、
        ワープ回廊を開けっ放しておくのは難しいんで、本艦が通ったら閉じちゃうんで、
        ワープのたびに1ヶ月くらいかかるんだよね。

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    • by Anonymous Coward on 2012年09月21日 15時29分 (#2236477)

      「Alcubierre drive」をググってみたところ、宇宙船の後ろの空間が上に跳ね上がり、前の空間が下に落ち込む図がありました。
      これって、イメージとしては重力制御の様な気がするんですが、違うんですかね?
      つまり、後ろの空間が反重力になっていて、斥力によって物質を押し出す。
      前の空間は周りの重力に比べて強いので、引力によってそちらに向かって落ちて落ちて行く。
      それを永遠に繰り返すと。
      重力によって進むのであれば、かなりのスピードに加速することは可能だと思われます。
      もちろん、光速を超えることは出来ませんが。

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      • by gesaku (7381) on 2012年09月21日 16時05分 (#2236516)

        オーディーンに登場したスターライト号も、船の前方にブラックホールを作って、それに引っ張られることで推力を得ていますから
        似たようなものかもしれませんね。
        ただし実現しようとすると人間が煎餅にならないように加速度をコントロールしないといけませんが。

        #あんぱんgesaku

        親コメント
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