パスワードを忘れた? アカウント作成
6575806 story
地球

南極・昭和基地への物資輸送、厳しい状況に 69

ストーリー by hylom
がんばれしらせ 部門より
774THz 曰く、

11月11日、南極観測船しらせが東京・晴海埠頭より南極の昭和基地へ向け出航しました。しらせ出航は毎年のことですが、昨年に引き続き昭和基地周辺の氷海の状況が厳しいことから接岸断念、ひいては今後の昭和基地での観測継続が危機的状況に陥ることが心配されています(毎日新聞)。

しらせは昭和基地での活動に必要な食料や燃料、観測機材など合計約1124トンを積んでいます。しかし、基地周辺の海域がここ数年暑い海氷に覆われているため、接岸ができない状況が続いているそうで、しらせが昭和基地に接岸出来ない状況がこのまま続くと、2年後には燃料の備蓄がゼロとなってしまうそうです。また、接岸できない場合に使われる2機の輸送ヘリのうち1機がまだ故障中で、ヘリでの物資空輸にも限りがあることも響いているとのこと。その年に使う燃料のみを運べば観測を継続することはできるものの、その場合活動規模を縮小しなければならないようです(質問なるほドリ:南極観測、ピンチなの?)。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 7時46分 (#2271730)

    NASAが11/12に発表した研究結果 [nasa.gov]によると、この20年間の傾向として昭和基地周辺だけでなく、南極海全体で海氷が増える傾向にあるとのこと。
    その原因として、風向きの変化が関係していると説明している。

    NASA and British Antarctic Survey scientists have reported the first direct evidence that marked changes to Antarctic sea ice drift caused by changing winds are responsible for observed increases in Antarctic sea ice cover in the past two decades. The results help explain why, unlike the dramatic sea ice losses being reported in the Arctic, Antarctic sea ice cover has increased under the effects of climate change.

  • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 10時44分 (#2271862)

    これは悪いしらせだ

    # 医者はどこだ

    • by Anonymous Coward

      俺は評価するぜ

    • by Anonymous Coward

      関係ないけど、「しらせ」の後継船が「しらせ」ってのは中の人は混乱しないのかな?

  • 氷が融けるんじゃなかったのか。
    しっかりしろ。
    • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 9時15分 (#2271787)

      マジレスすると、南極(特に海上の氷)がどうなるかに関してはまだ議論の決着が付いていない。

      まず、過去の温暖期の記録でもそうなんだけど、地球の平均気温が上昇すると南極では降水量(この場合は雪ね)が増加する傾向がある。だから雪の量に関しては増えるんじゃない?と言われている。
      (特に西側で増えるとかそんな話だったかなあ)

      また、氷の全てが海と直接接している北極と違い、南極の氷は大陸から滑り降りてくる分も多い。となると、気温が上がると海氷が溶けて減る効果が増えると同時に、陸上から滑り降りてくる効果も増えるため、海氷の量がどうなるかはなかなか難しい。
      (短期的に増えて、その後定常状態になると減る、とかいろいろ言われてる)

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 8時20分 (#2271750)
      >暑い海氷に覆われている

      それなりに温暖化してるってことだろ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        寒くて近づけないのかと思ってたぜ

    • by Anonymous Coward

      よーしパパ、1晩中ベンチマークソフトを動かして温暖化に貢献しちゃうぞ!

    • by Anonymous Coward

      生半可な知識だけど・・・

      気象ってのはカオス的な現象なので、平均気温が1度上がったからといってすべての場所で1度上がるわけではない。
      #そもそもヨーロッパが緯度が高い割には暖かいのだって、気象がそういった均一的なものでない表れだし
      地球全体が温暖化しているとしても、短期的(数年~数十年単位?)には局地的に寒冷化することは十分にありうる・・・・ってことじゃないっすか?

    • by Anonymous Coward

      氷が溶けたから、流氷が増えて困ってるんだよ。

      とか言ってみる。
      #しらないのでAC

  • by YF19 (12943) on 2012年11月14日 6時57分 (#2271720) 日記

    >しかし、基地周辺の海域がここ数年暑い海氷に覆われているため、

    typoだとは思いつつ、よほどの高圧で出来た氷なのかとアホなことを考えてしまった(苦笑)

  • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 7時55分 (#2271733)

    関係者の間では南極観測船の任務は時として「特攻輸送」と呼ばれることがあるそうですが、今まで一般にはあまり認識されていなかった綱渡りの物資輸送の厳しさがあらわになったということですね.(しらせは観測もやってるがメインの仕事は輸送) 昭和基地に大量の燃料タンクを並べて今まで備蓄に励んでいたそうですが、やっぱりそれでも厳しいとは.....
    まあ他国と比べて条件の厳しい昭和基地で長い間よく頑張ってきたとも言えますが

    • by oshu (25681) on 2012年11月14日 14時35分 (#2272111)

      とりあえず、舵やスクリューの損傷さえ気をつけていただければ、と。
      無理に接岸とか目指さずに、行ける所まで行ってあとは面倒でも無難なピストン輸送で。

      --
      敢えて言おう。カスである!と。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      > まあ他国と比べて条件の厳しい昭和基地で長い間よく頑張ってきたとも言えますが

      内陸部にあるアメリカのアムンゼン・スコット基地や、ロシアのボストーク基地に比べれば全然条件は緩い。
      物資の輸送が困難なだけでなく、極低温と高地による酸素不足が観測隊員を苦しめてきたわけで。

      • by Anonymous Coward

        ロシアの事情は知らないが、アメリカさんにはLC-130 [wikipedia.org]があるだろ。

        • by Anonymous Coward

          ロシアなら北極で運用しているAn-72を使えば良い様に思える。
          たまーにナショジオの北極モノで見られたりするけど、本当にフワっとした感じで全然距離を使わず流氷に上にも降りちゃう。

          飛鳥の実用型が出来ればああいう使い方も出来たのか、とも思ったけど、どうせ輸送機は効率最優先だから量産はされないな。

        • by Anonymous Coward

          US1・US2・C2は、STOL性は充分でも、耐寒性能が不充分というより、航空機として常識レベルの耐寒性能までしか考慮されてないんだろうな。

          • by Anonymous Coward

            与圧装置のないUS-1はともかく、C-2は想定巡航高度が10000m越えなんで耐氷装備などの耐寒性能の基本は大丈夫でしょう。
            細々した対策は必要だろうけど十分に運用可能ではないだろうか。

            (民間仕様の耐久試験も兼ねて試験運用すると嬉しい人が多いのではないだろうか、マニアも含めて)

    • by Anonymous Coward

      自然の変化というか日本のスタンスというか。

      昭和基地の規模が小さければ維持にかかる物資も少なくて済む。
      でも、規模を大きくしてなるべく多くの観測・研究はしたいし、居住性もよくしたい。
      それを決めるのはライフラインとなる物資輸送の能力で、それは輸送船やヘリなどへの予算できまり、
      そして輸送船などにかける予算は、基地自体の予算、観測研究機器や人員の予算、維持にかかる予算などとバランスがとられ、
      その中でどれだけ安全を見込むか、そしてそれは、これまでの輸送の安定度にもより、その中で安全側と冒険側のどこに落ち着くか。

      単年度予算とか輸送船の予算の出る先とかあるけど、それらも含め、ぎりぎりまで頑張っちゃう特攻風土と、
      気候変動に備えようとするけれど、人や人の社会の時間間隔より大きな変動幅にいつも翻弄されちゃうのと、
      そんなもんでしょうか。

  • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 10時36分 (#2271856)
    そんなに強固な氷におおわれているのなら、アイスロード・トラッカーズみたいに(とは言わないまでも)陸路で輸送することはできないのでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 8時19分 (#2271749)

    ヘリなんて使わずにオスプレイ使いなよ

    • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 8時59分 (#2271775)

      そんな金があるなら、まずは壊れたヘリを修理するだろ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 9時11分 (#2271784)

        つか、結局修理予算がついてなかったことに驚愕

        親コメント
        • Re:ヘリコ (スコア:3, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2012年11月14日 9時22分 (#2271794)

          日本の予算って修繕費には付きにくいんだよねぇ。大学とかの備品(大型実験設備)もそうだけど。

          一応向こう(財務省とか金出す側)の言い分としては、「そういうのは毎年付けてる維持費から捻出してください」って事になってんだけど、単年度使い切りの維持費と、たまに壊れてその時だけ多額に必要な修理費との相性って悪いんだよな……
          維持費が基金化出来れば積み立てることで何とかなるんだけど。

          親コメント
          • Re:ヘリコ (スコア:2, 興味深い)

            by Anonymous Coward on 2012年11月14日 11時24分 (#2271899)

            維持費が基金化出来れば積み立てることで何とかなるんだけど。

            目的積立金という制度があります.某大学でも,ある設備の修繕目的のために積立をしてました.

            が,埋蔵金とみなされて召し上げられるという話が広まったため,ある単年度で使いきってしまった.で,その設備の修繕は目処が立ってない‥‥.

            親コメント
          • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 9時49分 (#2271815)

            そして故障する時に備えて積み立てておくと余剰資金があるならそれ使いきってから予算要求してくださいとか言われるわけですねわかります。

            親コメント
    • by Anonymous Coward
      航続距離と速度はオスプレイ有利だけど、1機しか搭載できないのは辛い。
      同型機を自衛隊などで使用しているのに修理できないのに、アメリカでしか修理できない機体はなお辛い。
    • by Anonymous Coward

      オスプレィは変形中が弱点と聞きますが、昭和基地までの短距離ピストン輸送では、その弱点である変形ばっかりする羽目になるのでは。
      しかも極地の荒天下で。

      変形機構が凍結して不具合出そうですが、元が軍用機で全然大丈夫だとしても、
      それが大丈夫なのは軍用の目的最優先運用経費度外視でこそ可能なような。

      高性能機械って、貧乏運用ではかえって足ひっぱりそうですがどうなんでしょう。

      • by Anonymous Coward

        短距離ピストン輸送なら、ずっとヘリモードでいけば変形しないで済むよ?
        変形機構が凍結しても大丈夫!

  • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 8時59分 (#2271773)

    ペンギンに会いに行こう。

  • by Anonymous Coward on 2012年11月14日 10時58分 (#2271868)
    マーリンってここまで信頼性低かったのか…
typodupeerror

クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

読み込み中...