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宇宙

ハッブル宇宙望遠鏡、白色矮星の周囲に惑星の亡骸を発見 26

ストーリー by reo
へんじがない 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

ハッブル宇宙望遠鏡は、地球から約 150 光年離れたヒアデス星団のなかに、二つの白色矮星に大気のある惑星の残骸を発見したという (Discovery News の記事ESA/Hubble のプレスリリース本家 /. 記事より) 。

この残骸は白色矮星の極端な潮汐力によって地球型の惑星が引き裂かれたものらしい。大気のある白色矮星は以前にも観測されたことがあるが、比較的若い星団に属しながら、太陽系のような惑星系があるという証拠を発見したのは今回が初めてだとしている。太陽のような星はすべての水素燃料を使い果たしたあとに赤色巨星となり、最終的に白色矮星になる。太陽の周りを回っていた惑星は、新たに形成された白色矮星が引き起こす潮汐力により、惑星の大気が白色矮星に引きずられるという。その様子はまるで埃のように見える。天文学者はこの埃のスタースペクトルを分析することにより、古い星が持っていた材料の化学組成を特定できるとしている。

ケンブリッジ大学の Jay Farihi 氏率いるチーム曰く「我々は岩石の多い惑星を構成する化学的証拠を特定した。これらの星が生まれた時、惑星を構築した。現在もいくつかの惑星が残されている可能性がある。私たちが発見した岩の残骸はその証拠だ。その残骸は地球の原始の姿に近い」とのこと。

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  • by miyacchi (5639) on 2013年05月13日 15時56分 (#2379419)
    んな地盤の脆いところに公共施設作っちゃダメだろ。ちったー徳島県民を見習え。
  • by Anonymous Coward on 2013年05月13日 16時46分 (#2379453)

    大気があるのは惑星上ではないのかな。

  • by Anonymous Coward on 2013年05月13日 18時27分 (#2379514)

    太陽みたいな星が白色矮星になっても質量は変わらないですよね?
    なんで潮汐力が惑星を引き裂くことが出来るようになるのでしょう?

    • by Anonymous Coward on 2013年05月13日 20時13分 (#2379567)

      惑星が壊れたことと白色矮星であることは実は今回の話ではあまり関係がない。
      白色矮星だろうと通常の恒星だろうと、軌道を外れて恒星側に突っ込んでくる惑星だとロシュ限界以下にまで近づくことがあるから。

      今回の肝は、「白色矮星を使うと高感度の分光が出来るよ」という点。
      で、その高感度な分光をしてみたら白色矮星の周囲にSi/C比が高いガスが見つかって、岩石質の惑星が粉砕された痕跡だと考えるとうまくいく(=昔に岩石質の惑星、つまり地球型惑星があったことが確認できた)よね、というお話。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        星の密度が上がるとロシュの限界も広がるのでは?

        • by Anonymous Coward

          ロシュ限界は主星の半径に比例、主星密度の3乗根に比例ですよね。
          質量が変わらなければ、半径が半分になると密度は8倍なので、ロシュ限界は同じ値なのでは?

    • 今現在の太陽に対する地球のロシュ限界距離って、太陽半径の内側でしたっけ?
      質量がそのままでも、白色矮星(太陽はたぶん白色矮星になりませんが)になって大きさが小さくなれば、限界まで近づくことも可能になります。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      潮汐力は重力の差で生じる訳でして、
      白色矮星になって密度が上昇すると、恒星だった時には存在しなかった高重力な場所ができる。
      そこに何かの拍子で落ち込むと、惑星の場所によって重力加速度が大きく変化するので、全体に歪が生じて砕け散る

  • by Anonymous Coward on 2013年05月13日 20時35分 (#2379574)

    >その残骸は地球の原始の姿に近い

    つまり白色矮星が地球のはじまりである?ということでFA

    • by Anonymous Coward

      ええ未来であり過去である

      # 多重ループを抜けられません

      • by Anonymous Coward

        宇宙のチリがお互いの重力で集まって恒星や惑星を作る、という理論では、
        年老いた星が破壊されて、それを材料にまた星ができる、
        という無限ループで正しいかと。

        • by Anonymous Coward

          宇宙が膨張しているという現在の理論だと
          重力で集まることができないほど密度が低くなる未来が
          考えられるので「無限」ではないかと。

          #今の地球は何回目?
          #重金属があるから初回ではないんだろうけど

          • by Anonymous Coward

            膨張による散逸より、白色矮星/中性子星/ブラックホールみたいな残骸がどんどん増えていって、星の形成に必要な星間ガスが足りなくなるほうが早く来るみたいです。
            大体100兆年ぐらい未来。

            • by Anonymous Coward

              白色矮星だからといって、残骸として終わるわけではない。
              周囲の星間物質や伴星などから質量を取り込んで、その総質量がチャンドラセカール限界(太陽の約1.4倍)に達すると、
              電子の縮退圧で支えきれなくなり、Ia型超新星となって爆発する。
              そしてまた星間物質となって、別の星の原料となる。

              • 連星でなきゃ無理。

                --
                the.ACount
                親コメント
              • by Anonymous Coward

                ま、「白色矮星でも星間物質を供給することもある」ってだけで、
                爆発するほど成長するまでの星間物質が供給できないほど薄くなれば、
                白色矮星のまま残るわけですし、特に間違ってはいないかと。
                #爆発しても中性子星やブラックホールは残るわけですし。

              • by Anonymous Coward

                必ず爆発するわけでもないですね。

              • by Anonymous Coward

                Ia型超新星であればきれいさっぱり吹き飛びます。

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