日本でのCO2排出枠、金銭的価値が全く無くなるも枠は増え続ける 27
ストーリー by hylom
見えないものに価値を付けた結果 部門より
見えないものに価値を付けた結果 部門より
あるAnonymous Cowardのタレコミより。国家や企業に対し温室効果ガスの排出量を割り当てるとともに、それを取引できるようにする「排出取引」が、国内では事実上無価値になっているという(日経新聞)。
記事で国内制度の問題として挙げられているのが、排出枠を購入したいという企業・団体がないという点だ。機器メーカーなどによる排出枠の取引はあるものの、排出枠の管理は面倒であり、顧客もうまい使い方が見えていない状態であるという。さらに排出枠の大口需要家として期待されていた電力会社も震災による赤字でその購入を行えない状況になっているという。
一方、排出枠はほぼコストゼロで創出できるために増え続けており、需要がないのに供給だけは増えていくという状態だそうだ。そのため、排出枠の「在庫」は増え続けており、多くが残されているという。排出量取引には多額の税金も投じられており、その有効性が疑問視されている。
まだやってたんだ (スコア:2)
何かおかしいと思ってソース見たら、条約抜けて国際取引ができなくなっても国内市場は残ってたのね。
こんなの、経済成長してるところに売り付けるためのもの(誇張)なんだから、そりゃ余るわ。
王道の対策は国際取引を可能にすること、次点は国内の経済活動を活発にすることだけど、
売ることを重視するなら、インフレを起こす(使わなかった排出権は目減りさせる)のも手でしょう。
# 排出した炭素に利子がつく世界は、シャングリラだっけ?
Re:まだやってたんだ (スコア:4, 興味深い)
いや、EU市場も崩壊してます [nationalgeographic.co.jp]し、国際取引を可能にしたってどこにも売り先はないと思いますよ。
世界において「経済成長してるところ」ってアジアとか南米とか、CO2排出削減義務を負っていないところですし。
# そもそも、全体がEU諸国の金儲け目的でしょ、排出権云々なんて
# 英「ロンドン市場で排出権取引の手数料ウマー。北海の天然ガスで自分のCO2は減らせるし」
# 仏「原発あるから特にダメージないだろ」
# 独「迷惑だけど、旧東ドイツの省エネを進めればいいか」
Re:まだやってたんだ (スコア:1)
># 排出した炭素に利子がつく世界は、シャングリラだっけ?
そうですよ。
CO2排出国に課税して、CO2削減国に買い取ってもらうことが出来る設定でした。
見切り発車のツケでしょう (スコア:1)
取引市場まで見据えた計画だったと記憶してるんだけど、それに見合うだけのインフラや法整備を適当にしておいて、見切り発車的にスタートさせてしまったツケが今きてるってだけかと。
そもそも、クレジットの取引に対する裏付けが適当なんだよね。
大手の環境報告書や環境会計とかって、いまだにチャンと出来てる所って有るんだろうか。
排出量のカウントってコスト増な面が多いから、大手程適当になっていると思ってるんだけど、どうなんだろうか。
# iso14000なんて実態を監査できていないと思ってるんですけどね。
欧州はまだ機能してたと思うんだけど、どうなってんだろうか...。
制度を廃止すれば良い (スコア:0)
元々、欧米の下らない環境ビジネスに安易に乗っかっただけなんだから、
上手くいかないのは当然。
Re: (スコア:0)
ウォールストリートが考えた儲けるネタ(見込み)でしかなかったわけで。うまくいかなかったので丸々手放されて空中分解して今に至ります。
マジメに買って排出するところがバカを見るシステムで、そういう排出が必要なところ(主に途上国のロートル企業)は踏み倒すわ、日本みたいな優秀な節約上手な環境先進国は国内で取引する必要そもそもないわ...。
Re: (スコア:0)
これ笑うところ?
特にこれとか
>日本みたいな優秀な節約上手な環境先進国
脱原発 vs 脱CO2 (スコア:0)
国民は、火力発電所フル稼働を推奨してるんだから、CO2話しはありえないでしょう。
「京都議定書」なんて歴史教科書から抹消しないと教科書検定は通過できません。
いまや、火力発電所で油燃やして、電気自動車を走らせる・・・
21世紀版「まんが日本矛盾ばなし」、只今放映中。
Re:脱原発 vs 脱CO2 (スコア:3, 参考になる)
> 「京都議定書」なんて歴史教科書から抹消しないと教科書検定は通過できません。
ところがどっこい、京都議定書の目標を日本はきっちりクリア [47news.jp]した。
Re:脱原発 vs 脱CO2 (スコア:3, 参考になる)
> 「京都議定書」なんて歴史教科書から抹消しないと教科書検定は通過できません。
ところがどっこい、京都議定書の目標を日本はきっちりクリア [47news.jp]した。
特に目立った技術革新もないのに不思議だなと思って環境省行ってみたら
日本の温室効果ガス排出量の算定結果 [env.go.jp]
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg/2011gaiyo.pdf [env.go.jp]
まず、京都議定書の目標が2008年~2012年の平均排出量だって前提を置く。
目標達成できそうな理由ってこれ、2008-2010が極端に落ち込んでるだけじゃない。
2011単年でみると、基準年+3.7%(森林吸収量等入れて-4%)で京都議定書の目標未達成扱いになる。
火力発電バンバン燃やしてる2012年もそうだろう。
2008-2010って、リーマンショックで経済活動が不活発だっただけだろ。
Re:脱原発 vs 脱CO2 (スコア:1)
Re:脱原発 vs 脱CO2 (スコア:1)
(#2448513) の前提として、言わないといけなかったのは
2005-2007年ころの温暖化対策に関する議論だと、「日本ぜってー京都議定書達成できねぇよ」って認識だったのよ。
そのころ基準年+9%くらいの排出量出していた。
1990年代と比較して省エネの技術革新があったのはたしかだけど経済活動が活発化していて、
2007年ころには「当時(2007年)の排出量から-15%削減(しないと、基準年-6%にならない)」しなければならなかった。
ハイブリッドカーが普及しても、通販の拡大などで自動車輸送がそれを上回る規模が増大していたり。
つまり、「2007年から5年で、1990年から15年で達成した省エネの数倍(速度にして十数倍)」の技術革新が必要だった。
wikipediaの京都議定書#日本の削減量の内訳と現状 [wikipedia.org]もそのころの認識で書かれている。
で、結局のところ、もっとも効果的な排出量削減策は景気後退だったと・・・
Re: (スコア:0)
そうか!?リーマン・ショックは排出量削減策だったのか!?
Re: (スコア:0)
エアコンは一台当たりエネルギー効率が1990年から+50%くらい上がった(1.5倍の効率)けど、
世帯普及率が+110%(2.1倍の世帯普及率)だからトータルではCO2を増加させているだろうね。
参考: http://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg/2011yoin-3.pdf [env.go.jp]
Re: (スコア:0)
稼働の実態まで考えるとそうでもないかもしけない。
エアコンの設定温度は省エネ、節電意識の変化で高くなってるし、
家庭でも使用場所を限定したり、使用頻度を減らしたりしてるところも増えてる。
普及台数が増加しても、のべの実稼働時間が同じ比率で増えてるかどうかは分からないよ。
Re: (スコア:0)
稼働の実態まで考えるとそうでもないかもしけない。
エアコンの設定温度は省エネ、節電意識の変化で高くなってるし、
家庭でも使用場所を限定したり、使用頻度を減らしたりしてるところも増えてる。
普及台数が増加しても、のべの実稼働時間が同じ比率で増えてるかどうかは分からないよ。
リンクしたPDFに
「1990年度と比較すると照明・家電・厨房・冷房・暖房で排出量が増加」って明記されてるんですが。
冷房・暖房ともに1990年比+約10%だそうだ。給湯は減少しているらしい。
Re: (スコア:0)
できるものなら取引したいものだけど、放射性物質の排出量取引は難しいですよね。
Re: (スコア:0)
賠償請求されるのは時間の問題だと思いますよ。
Re:脱原発 vs 脱CO2 (スコア:2)
放射性物質の特性は充分周知されているのだから、それでも買い取ろうという国/企業の側に、その後、何かトラブルが発生しても売った側に補償を要求できないのが通常の商取引、約束事だと思う。
確かに、約束事が通用しない連中(国/民族)も世の中には多いのが現実ではあるのだが。
そもそも詐欺だったんだから (スコア:0)
油燃やして発電するなら、油=>プラスチック=>燃やして発電でもいいよね。
Re: (スコア:0)
プラスチックは焼却場の火力を維持するために燃やします。
PET+エチレングリコール+NaOH→電子レンジ→エチレングリコール+テレフタル酸+NaOHなんていう迂遠なリサイクルしている場合じゃあないんです。
Re: (スコア:0)
>国民は、火力発電所フル稼働を推奨してるんだから、CO2話しはありえないでしょう。
先は人口減で電力需要減少も見えているのだからCO2話をしても問題ないでしょう
プラント輸出・技術輸出のために国内でのCO2削減技術の開発も進むでしょうから、長い目で見ればCO2排出量を減らしておいて他国の責任を問うのが得策です
#米国からのシェールガス、シュールオイルの対日輸出が無くても、米国内での需給が緩めば米国外でも自然と燃料価格は低下する
#そうなれば自然と高価な原発は衰退するので原発には頼れない
そろそろ鳩山由紀夫はCO2排出25%削減について何かコメントを (スコア:0)
あの国際公約って、いまどういう扱いになってたっけ。
原発事故でCO2の排出が増えてしまっているよね。
Re: (スコア:0)
ある意味におきまして、そのようなことも、必要ではないかということを、
承知をしており、また確信もしておりますが、しかしながら、一方におきまして、
国民の皆様がどのように思われているのか、ということに対しても、
十分に議論を重ねていくべきではないか、という御意見も頂戴しておりますので、
ワタクシといたしましては、現時点で、また今後の推移を見守りながら、
改めてご説明させて頂くことも、可能なのではないか、という思いで、
全力を挙げて努力しているところでございますから、
当然のことながら、いたずらに先延ばしする気はありません
であればこそ、(↑に戻る)
// 実際には12年の1月に政府のほうで事実上撤回 [megalodon.jp]しております
あれれ。なにか重要なものが抜けてる気がしますよ… (スコア:0)
排出量取引の決定には多くの政治家・役人に税金が投じられており、その有効性が疑問視されている。
Re:あれれ。なにか重要なものが抜けてる気がしますよ… (スコア:2)
> 排出量取引の決定には多くの政治家・役人に税金が投じられており、
それは至極当然だと思うが。そうでないと関連法案が国会を不正に通ったことになる。
行政や政治の活動もコスト意識は必要で、できるだけ安上がりに仕事をして欲しいとは思うが、限界はある。
たとえば、先進国の中で、日本の公務員や政治家の人数は、人口比では少ない方だ。人数を減らすことより、効率よく、良い仕事をしてもらい、目に余る天下りを遠慮してもらうことを考えた方が良い。
(中央の高級官僚は、民間企業より早く肩を叩かれるので、一定の天下りは致し方ない面がある)
> その有効性が疑問視されている。
国会を正常に通ったなら、法的には有効。
それと金融市場で評価される魅力的な商品になるか否かはあまり関係がない。専門の金融業者でも魅力的な商品、市場を簡単・確実に形成できるわけではない。
個人的には、大量消費型生産を続ける企業に抜け穴を認める様な金融商品に意味があるのか疑問だ。
Re: (スコア:0)
あいつら税金はほぼコストゼロで創出できると思ってるんじゃないか?