真の白色LEDがあと1年で登場か 50
ストーリー by headless
白色 部門より
白色 部門より
binsmax 曰く、
米ユタ大学の研究チームが、ポリマー半導体の発光色を調整する方法を発見し、本物の白色光を発する有機発光ダイオード(OLED)の実現を目指しているそうだ( EEE Times Japanの記事)。
現在の白色LEDは実際に白色光を発しているのではなく、各色のLEDの光の組み合わせなどにより白色光を作り出している。同研究チームが発見したのは、有機半導体のポリマー結合に挿入するプラチナ原子の間隔を変えることで発光色を調整できるというもの。プラチナ原子を異なる間隔で挿入したポリマーをまとめることで、1つの材料から白色光を作り出すことを目標にしており、材料を完成させて実際にOLEDを作るまでには約1年かかるという。このポリマーは蛍光を発するだけでなく、リン光も発するために従来のLEDと比べてエネルギー効率を大幅に高められるということだ。
中国の資金提供が気になる (スコア:4, 興味深い)
記事の最後に研究資金提供者の名前が列挙してある。
米エネルギー省、米国立科学財団、中国国家科学基金委員会、
中国主要大学向け基礎研究基金。
中国の資金提供がやはり気になりますね。将来性のある新技術を
芽が出る前から目を付けて動いている。
Re:中国の資金提供が気になる (スコア:3, 興味深い)
GDP世界第二位の大国なんだから当然じゃん。絶対額が大きいんだからさ。
中国が特別になにか企んでいるわけじゃないだろ、日本が特別に無策なだけ。
Re:中国の資金提供が気になる (スコア:2, 興味深い)
無策どころか、研究者に逃げられてますからねぇ…
Re:中国の資金提供が気になる (スコア:2, すばらしい洞察)
信じるも何も、身の回りのMade in Chinaを数え上げてみなよ。
統計のまやかしだと声高に叫んでいる連中のほうがよほど胡散臭い。
こういうのを見極めるのも数的感覚の一種なんだけどなぁ。ゆとり本気でやべえよ、自覚しろ。
Re: (スコア:0)
確かにMade in Chinaは多いかもしれませんが、単純に工場が中国にあるというだけで大元の企画設計は日本企業だったり欧米企業だったりするわけですが、その辺りはどう思われますか?
中国の経済成長はかなり外国資本に頼っている部分があるので、中国から外資系の企業の工場が撤退すれば瞬く間にGDPは下落すると思いますよ。香港は純粋に内部経済成長している面もありますが、内陸部と一緒くたにしてしまうのはちょっとためらわれるかな。
端的に言えば「ハリボテ」ですかね、中国の経済は。
Re:中国の資金提供が気になる (スコア:1)
> 単純に工場が中国にあるというだけで
うん、ただそれだけで中国のGDPになるのよ。
ひとまずGDPという言葉の意味を調べてみなよ。
Re:中国の資金提供が気になる (スコア:1)
日本のGDPも、高齢者の社会保障費の増額でなんとか維持しているだよ。もう十年以上前から、労働年齢人口減少で福祉以外の内需は減っている。
この例外は沖縄だけ。
だから。戦後最長の好景気と言われた期間でも、東京都の小売総額は右肩下がりで。大半の人間は経済成長を実感できなかった。
Re:中国の資金提供が気になる (スコア:3, 参考になる)
気になるも何も、ある程度以上のレベルの研究だとそれぞれの国から何らかの補助金が出てない方が珍しいよ。
日本だってそこそこ良い研究やってる研究室はコンスタントに科研費(とかCRESTとか)取ってるから、そこが出す論文にはそれらの補助金が列記される。それと同じこと。
特に中国はここ10-20年ぐらいはマテリアル系に結構注力してるから、そりゃこの手の分野なら補助金ぐらい出てて当然。
#この記事に出てる「資金提供」ってのは、要するに日本で言う科研費のようなもの。
#研究者が自国の競争的資金にアプライして、良さそうなテーマなら金が付く、ってだけ。
真の白色LEDが必要な用途 (スコア:4, 参考になる)
真の白色LEDが必要な用途でぱっと思いつくのは,分光用の光源で,すべての波長の光がそれなりにフラットに出てくるのが理想だから,スペクトルとしては理想的。
ただ,この用途だと分光器とかの複雑な光学系を通すので,めちゃくちゃ明るい点光源が理想的なんだけど,OLEDだとそんなに輝度が確保できなさそうだから微妙。例えば,最近だとLDLS [tokyoinst.co.jp]ってのがあって,これが驚異的にフラットなスペクトルと点光源性を併せ持つのでお値段さえ考えなければこっちのほうがはるかに良い。なんで,もし実用化しても誰にどう訴求するのかが難しい商品だなあと思う。
でもお高いでしょ? (スコア:3, 興味深い)
白金を使っている時点で、負けなような気がする。
Re:でもお高いでしょ? (スコア:1)
あと有機ってところで寿命はどうなのかってのも気になりますね.
Re: (スコア:0)
下らない装飾品とかを鋳つぶして産業利用しよう。
#錬金術でクッキーに変えるのもありかと。
Re:でもお高いでしょ? (スコア:1)
白金はともかく、金くらいならそこいらの半導体でも配線に使ってるんでは。
単位質量辺りの単価は高くても、使用する量が少なければ価格への影響は小さい。
Re: (スコア:0)
とはいえ、やはりそれなりにインパクトはあるんで代替材料は探すに越したことないですけどね。
ICのボンディングワイヤも高純度銅線とかが一部では使われてますし(でも柔らかさが足りない)、白金でいえば車の排ガス触媒とかは代替材料の研究は引き続き行われてますね。
Re: (スコア:0)
ポリマーの分子の1つ置き、数個置きに白金原子挿入と書いてあるからかなりの量じゃないかな
数ミリ角のシリコンダイに十数マイクロmのボンディングワイヤとは比較できない気がする。
Re: (スコア:0)
オフトピですけど、ボンディングワイヤは
第44回 市村産業賞 本賞 LSI用新型高機能銅ボンディングワイヤの開発 [sgkz.or.jp]
こういうパラジウムめっき銅線みたいなのにものすごい勢いで置き換わってます。
予測では来年頃には銅ワイヤ使用量が既存の金ワイヤの市場を上回るとか。
Re: (スコア:0)
白金触媒というものを知らんのか。
#白金に貴金属的な価値を見出す文化を潰せばもっと安価かつ有効に白金を利用できると思う
Re:でもお高いでしょ? (スコア:1)
白金はもともと埋蔵量が少ないのに産業用に有用であることが判明してから金より高くなったんだが。
Re:でもお高いでしょ? (スコア:1)
「貴金属」の本来の意味は電気化学的な意味で、そういう意味では白金は間違いなく「貴」ですから・・・・
真の白色って (スコア:2, 興味深い)
演色性能はどうなんでしょうかね?
Re:真の白色って (スコア:1)
まだまだ、これからでしょうけど。
Re: (スコア:0)
最近街灯にLEDが採用されてきているけど、今のLEDは暗いところで見ると目つぶしとしか思えないから、緩和されるとうれしいんだけど・・・
Re:真の白色って (スコア:4, 興味深い)
それが俗に言うブルーライトじゃないの、人間の目は黄緑色に見える周波数帯で一番感度が高くなってそこから外れるに従って感度が悪くなる。
LEDは、スペクトルが尖っているし。大抵の白色LEDはエネルギーの高い青がベース、なんで明るさの割に眩しく見える。
ふむふむ (スコア:2)
>LEDは、スペクトルが尖っているし。大抵の白色LEDはエネルギーの高い青がベース、なんで明るさの割に眩しく見える。
なーるほど。見上げると眩しいのに、足元は大して明るくないのはそういうわけだったんか。
**たこさん**・・・
Re:ふむふむ (スコア:1)
あ?そりゃ配光特性の問題。チップLEDは点光源みたいなものだから、
レンズとかでうまく拡散しないと眩しいのに明るくないということになる。
Re: (スコア:0)
そうだな、尖ってりゃ目に刺さって痛いもんな
>>大抵の白色LEDはエネルギーの高い青がベース
…
Re: (スコア:0)
それが俗に言うLEDの足じゃないの、長いほうがアノード。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ん?プラチナ原子の間隔によって波長が変わるけど、その間隔はホワイトノイズ的ランダムじゃなくて制御されたものの組み合わせらしいですけども。
つまり均一じゃなくてムラがある。
Re: (スコア:0)
むしろ演色性は目指す商品価値のうちの大きな一つだと思うんだ。
でなきゃ「真の白色」でなく「なんとなく白色」で事足りるから。
気になるのは劣化に従い演色性も劣化するのか、単に輝度が落ちるだけで済むのか。
未来を予言してみる (スコア:1)
元祖白色LEDと本家白色LEDのし烈な争いが起きる
Re: (スコア:0)
「真の白色LED」と聞いて、山岡さんが「こいつは本物じゃない」とかケチを付けるのを想像しました。
#「同じ原作者でも『美味しんぼ』じゃ うまいものばかり食ってるのによ!
#うまいもんにケチつけて、さらにうまいもん食ってんだぜ!
#おい半吉っ!!おまえ、一週間以内にこれよりもうまい弁当をおれに食わせると約束しろっ!」
#from 風の戦士ダン : http://www.edit.ne.jp/~fire/cgi_bin/msg/msg_dan.html [edit.ne.jp]
ホワイトライト商法 (スコア:0)
ブルーライト商法で儲けた桶屋がホワイトライトは危険と言い出すに一票
偽の白色光も悪くない場合がある (スコア:0)
街灯に使っても虫が寄ってこない!
Re: (スコア:0)
虫が寄ってこないのは偽の白色光だからではなくて、虫が集まる紫外線がでてないからでは??
Re: (スコア:0)
(紫外線の少ない)ロウソクや白熱灯にも虫は寄ってくるけど?
Re:偽の白色光も悪くない場合がある (スコア:2, 興味深い)
そりゃまあ、昆虫の走光性のピークは紫外域(350nm付近)のピークだけではなく、500nm弱のとこにも弱めのピークがあるからな。
だからもちろんLED光源でも虫はある程度寄ってくる。
Re: (スコア:0)
紫外光じゃなくて赤外光(熱線)の誘引効果の方が大きいから、蛍光灯・白熱灯等より発熱が小さいLED電灯では虫が寄ってこないんじゃないの?
よくわからん (スコア:0)
真のということはスペクトルに偏りが無くてどの周波数も発するってことですよね
それって、加熱されて発光するのに比べて何か違いがあって、かつ効率がいいんでしょうか?
人間に3原色にスペクトルがあってそこにエネルギーが集中しているから効率いいのだと思ってるのですが。
教えて偉い人
Re:よくわからん (スコア:2)
> 真のということはスペクトルに偏りが無くてどの周波数も発するってことですよね
この記事で言う「真の」は色でなく、実現方法のことだろう。加色混合で白を作るのではないという意。
Re: (スコア:0)
ある意味これも加色混合ですが(笑)
#そういう意味では「白」は加色混合でしか作れないというか
この場合の「真の」とは、「複数デバイスの加色混合ではなく、単一デバイスで色変換デバイスを付加することなく実現される白」てな感じかな。
Re: (スコア:0)
偉くないけど、加熱で発光するタイプのライト、要するに白熱電球って
熱で相当エネルギー無駄遣いしてるんじゃないかな。
それに人間の三原色だって、感度のピークがあるってだけのことだから、
それ以外の波長の光が見えてないわけじゃないし。
あと他の物体に当たって反射する時の違いもあるはずだよね。
「真の白色」がいいとは限らないかも。 (スコア:0)
仕組みから見て、白しか出せない予感。
使い方にもよるんだけど、RGB合成だと、チャンネルごとの出力を制御して色を変えられるし、そういう用途も結構多い(駅の切符販売機すら)ので、白オンリーは用途が限られるような気もする。
まあ、他の用途があるのは分かるんだけど、他コメントを見ると、なんか微妙な感じもしますね。このOLEDが向いてる用途って何だろう?
Re: (スコア:0)
「従来のLEDと比べてエネルギー効率を大幅に高められる」とあるし
Re: (スコア:0)
液晶のバックライトとかは?
Re: (スコア:0)
最近のハイエンドテレビは液晶とカラーフィルタに加えてバックライトの色を動的に変化させて理想の色を作っていたりするんで難しいんでは。
ローエンドの場合は逆にシネマモードとかダイナミックモードだとか言った色調の切替をお手軽にバックライトの色を切り替えてやっているようなのでこっちも調色が出来た方が有利。ここらへんは液晶ディスプレイもかわらないはず。
そうなると安価なら高効率ということで照明や産業用のセンサにはつかえるかもしれない、程度だと思う。
今更白色発光しかできない照明に、色つき樹脂カバーなんて時代じゃないし、色つきカバーつけたらLEDの効率上昇なんか消し飛んでしまうだろうし、確かに落ち着いて考えると用途考えづらいな。
超巨大戦艦 (スコア:0)
真の白色彗星帝国