パスワードを忘れた? アカウント作成
10275728 story
医療

「自身の脳に精神病的な異常がある」ことを公表した神経科学者 59

ストーリー by hylom
脳スキャンで分かるのか 部門より
danceman 曰く、

神経科学者であるJames Fallon氏は、解剖学的特徴と精神病的傾向の関連性を見つけるべく何千もの脳PETスキャンを調べていたところ、偶然に自身の脳に精神病的な異常があることが分かったとのこと。たまたまアルツハイマーの研究も同時に行っていたため、自身と家族全員の脳スキャンも卓上に置いていたFallon氏は、共感や道徳、自制心を司る前頭葉及び側頭葉の活動が弱いことに気付いたのである(本家/.Smithsonian記事)。

また、遺伝子検査を行ったところ「攻撃的」「暴力的」「なかなか共感できない」などの高リスク遺伝子がすべて揃っていることも分かった。大きなショックを受けたものの、Fallon氏は自身が権力や他人を利用することでやる気を出していることを常に認識していたという。加えて、親戚筋に殺人を犯した者が7人もおり、その中には1892年に父親及び養母を殺した罪で逮捕されたLizzie Bordenが含まれる。

たいがいの人は自身が反社会的性質を持つ精神病質者であることを知られたくないと感じて事実を隠そうとするのだろうが、Fallon氏は精神病質者にみられる大胆さや脱抑制といった傾向からなのか、書籍「The Psychopath Inside」を先月出版している。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 16時32分 (#2500586)

    自制心が欠如していたので公表してしまったわけか

    • by Anonymous Coward

      この人にとって、名が売れたり印税が入ったりなどのメリットの方が
      デメリットより大きかったのでしょう。
      自分の周りの人のデメリットは気にしないで済む性格だそうだし。

      いいんじゃないですかね。
      タカばっかりだとみんな死んじゃいますけど、
      周りにハトがいっぱいいるならタカはウハウハでしょう。

      • by Anonymous Coward

        >周りにハトがいっぱいいるならタカはウハウハでしょう。
        タカやハトというよりも、相互の距離感の問題の気がする。
        昔、 ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書) [amazon.co.jp]を読んでいてなるほどと感じたのだけど、
        日本とアメリカでは水槽の大きさが違う。

        狭い日本だと、奉公構えが成立するくらい逃げ場がないものだから、中くらいの個体が狭い縄張りで共存することになる。
        一方のアメリカだと縄張りも広く取れて、強い個体

    • by Anonymous Coward

      バカッター?

  • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 17時14分 (#2500618)

    この手の遺伝子を持ってる人が犯罪を犯し、刑事裁判にかけられたら、どうなるんでしょうか
    遺伝子の影響ということで減刑されるのでしょうか?
    それとも、この手の遺伝子を持っていても犯罪を犯さない人はいるということで減刑されないのでしょうか?

    • そもそも現代脳科学の見地からすれば「自由意志は存在しない」というほうが多数派でしょうから、遺伝子云々や精神病云々以前に全ての罪は減刑されるべきだと思います
      北欧の刑務所が最近やたら居心地がよくなってるのはそんな時代背景と無縁ではないと個人的には思っています

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 18時20分 (#2500647)
      ケースバイケースでしょ(終了)

      これが例えば、「虐待を受け続けた家庭環境」とかだって、一概に減刑されたりされなかったりはしないでしょ
      ちなみに、元記事にもあるMAO-A遺伝子については
      http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/agc/ishiura/ishiura01.html [u-tokyo.ac.jp]

      まず、被験者たちをMAO Aの遺伝子型から予想される発現量の差によってMAOA「高活性」群(279人)と「低活性」群(163人)に分け、反社会的行動と虐待体験の相関を調べたところ、「高活性」群においては虐待体験のレベルと反社会的行動の間に相関は見られなかったが(p =0.12)、対照的に「低活性」群では高い相関が認められたのである(p <0.001)。しかし、虐待体験を考慮に入れないと、MAOAの遺伝子多型は反社会的行動にとってさほど重要性は見られなかった(p =0.89)。つまり、虐待という因子を入れると、MAOAと反社会的行動との間に相関が認められたのである。

      遺伝子そのものでは反社会的行動との相関はなく、遺伝子+虐待という環境の組み合わせでは相関が現れたらしいよ

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年11月26日 1時12分 (#2500815)

      むしろ「情状酌量」ってのが無くなって「求刑通り」になるんじゃない?

      人間が自由意思を持たないロボットなら、「配慮」なんて必要なしに、単に欠陥品として処分するだけでしょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      いいえ、障碍者手帳が発行されて、お金に困らないよう保護されます。

    • by Anonymous Coward

      関係ないでしょ。

      いちいちそんなこと言ってたら、将来、いろんなことが遺伝子で決まると分かったとき、
      誰も自分の行動に責任を持たなくなります。

      • いやあ、遺伝子で決まる以上のことをやっていたらそれは個人の責任では。
        遺伝子が決めるのはあくまで傾向だけですし、
        たとえ全く同じ結合程度のニューラルネットがあっても、別の入力が入ればで別の状態に変わることは当然ですし。

        思うに、遺伝子が関連するのは、ホルモン関連の全体の環境変数だけではないかと思います。
        だったら、その影響から計算される傾向を優位に超えた分の行動は、その個人の責任。
        --
        新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 17時40分 (#2500627)

        > 将来、いろんなことが遺伝子で決まると分かったとき

        強制的に遺伝子検査が行われ、その結果によって将来の職種が自動的に決定されたり(当然、受ける教育内容も決まる)、
        犯罪者特性があると判断されたら矯正施設に収容、とか

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        >将来、いろんなことが遺伝子で決まると分かったとき、
        >誰も自分の行動に責任を持たなくなります。

        本当に遺伝子できまると確定したなら、責任追及自体必要なくなるんじゃないかい?
        あらかじめ排除すべきか否かを社会が判断すればよいのであって、排除しないことを
        選択したら、その結果についての責任は社会にあることになる。

        問題は、人間が単なる先天的にプログラムされたロボットなのか、本当に
        「人格」なるものをもった存在なのか知ることでしょう。もし、単なるロボットだと
        気づいてしまったら、その時点で生きる価値を再考しないといけなくなる。

  • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 11時56分 (#2500441)

    更に遺伝子検査を行ったところ、攻撃的、暴力的、そしてなかなか共感できないなどの高リスク遺伝子がすべて揃っていることも分かった。

    本当にわかるなら 某国の人について徹底的に調べて欲しいわ

    • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 16時36分 (#2500590)

      特定国家と違って周り全部がサイコな環境ジャナイから
      この人はセルフ納得して公表してるんで問題無くても
      これから伴侶を求める人生が控えてる血族は選択肢が狭まってたまったもんじゃないよね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        それちょっと思うよね…どうなんかね、コレ
        天涯孤独なんだったら良いけどさ…

    • by Anonymous Coward

      >親戚筋に殺人を犯した者が7人もおり
      遺伝子検査の根拠がこの一家だったりしないだろうな

      • Re:某国 (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2013年11月25日 14時48分 (#2500525)

        逆に、この人の場合自分の親戚がソレだったから調査できたわけで、
        実際問題、遺伝子と犯罪歴を紐付ける調査なんて、さすがに今のアメリカでも公にはできないだろう。
        「犯罪を犯しやすい性質」と遺伝子の関連が調べられてる程度。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          公表は難しいよな。
          すぐに差別主義者のレッテルが貼られるだろうからな。

    • by Anonymous Coward

      某国(どっちでもいいけど)の人たちのアレは、遺伝子より教育や環境の問題だと思う。

      • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 16時40分 (#2500594)

        > Fallon氏は精神病質者にみられる大胆さや脱抑制といった傾向からなのか

        あるいは科学者としての使命感か、でも自身や家族への影響よりも使命感を優先すること自体遺伝子の影響か、なんてことと考えてると何処までが人格として認められるべきもので何処からが精神的異常として認識されるべきものか分からなくなってきました。もともと曖昧なものなのかも。定義は探せばありそうですがその定義の根拠は何か、とか。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        どっちも素晴らしく効いてるアレのエリート国家的半島なので、ソレの起源を認めてあげましょう。

    • by Anonymous Coward

      お互い外国人に対して攻撃的、暴力的、そしてなかなか共感できない、ということなら、あなたもその性質を共有しているのでは?

      • by Anonymous Coward

        いつから外国人限定になった?

  • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 17時41分 (#2500628)

    を彷彿しました。

  • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 18時00分 (#2500636)

    自分が書くコードに多くの潜在的なバグがあることを!

    あ、もう知ってた?

  • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 18時12分 (#2500639)

    他人への共感なしに攻撃的、暴力的になれるのは有利な形質だと思うけどなぁ。
    実際、この人は神経学者としてそれなりに成功してるわけでしょ?

    殺人犯になってたかもしれないから「高リスク」?

    • 日経サイエンス2013年2月号がサイコパスの特集で, サイコパスの欠陥についていくつか説明されています. 特に面白いのは, サイコパスは他人の不快感に対して無頓着なだけではなく, 自身の不快感についても無頓着であることです.

      そのため, 自身についても肉体的精神的不快感に対するフィードバック制御がかかりにくく, 一度動き始めると成功か失敗するかまで終わることができません. また, 失敗による不快感を過小評価するため, 失敗から学ぶということができず, 同じ失敗を繰り返します.

      つまり, 文字通りに「恐れを知らない」状態なので, 状況が悪化するとそれが「無謀」に変わるわけです.

      親コメント
    • >他人への共感なしに攻撃的、暴力的になれるのは有利な形質だと思うけどなぁ。

       あまり頻繁に、そんなことしていたら属する集団から弾かれてしまうと思うけど。
       村にしろ、学会みたいな社会集団にしろ、そんなことになったら生活できなくなって「死」につながりかねないから
      ハイリスクだと思うけど。

      /*
       「私は、私を追放した学会に復讐してやるんだ~」と叫ぶ成原博士みたいなものか?
      */

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 18時41分 (#2500662)

      おそらくミスリードかと…

      高リスク遺伝子=「×××になり得る*可能性の高い*遺伝子情報」
      その遺伝子情報の結果が「高リスク」と言う訳では無いと思います。

      例えば、「危険を感じにくい、遺伝子欠損(塩基配列の並びが一般と異なる)」が発見されています。
      「冒険家」(岩山を命綱なしで登っちゃう人とか)の方は、この遺伝子タイプである方が多いそうです。
      しかし、この遺伝子タイプの方が全員「危険を感じにくい」訳では無いですし、「冒険家」でもこの遺伝子タイプでは無い方もいらっしゃいます。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      社会が1ターンのみのゲームなら非常に有利でしょうけどね…。

    • by Anonymous Coward

      > 他人への共感なしに攻撃的、暴力的になれるのは有利な形質だと思うけどなぁ。

      おまえと関わり合うと共感は得られなくて、攻撃や暴力を受ける可能性が高いということか。
      おまえとは関わり合いたくないな。

      ...とみんなから思われても、それでも有利な形質と言えますか?

  • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 18時17分 (#2500644)

    研究者仲間とかからFallon氏を見てどういうキャラなのか聞いてみたいものですよね。

    神経学者として、自分と自分の家系があまりにもよいサンプルだったというのは研究者根性としてすばらしいことなのかもね。
    だから自分をサンプルに公表することを選んだとか?

    • by Anonymous Coward

      そういう好奇の目で外堀まで晒し者にされるんだから周囲はたまったもんじゃないね。

  • by Anonymous Coward on 2013年11月25日 19時07分 (#2500676)

    公務員や保守的な職場で働く家族や親戚にとっては、テロ行為だろうなあ。

    • by miishika (12648) on 2013年11月25日 21時56分 (#2500754) 日記
      公務員は「お客様からの信用」とか「イメージ」を考えなくていいから、規則にない理由で辞めさせられる
      ことがないのでは。それだからこそ本人も公表に踏み切ったのだと思う。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年11月26日 7時00分 (#2500847)

      親戚筋に殺人を犯した者が7人もおり、その中には1892年に父親及び養母を殺した罪で逮捕されたLizzie Bordenが含まれる。

      既に親戚に犯罪者が多数出ているんだからダメージは少ないとみた。Lizzie Bordenはアメリカでそこそこ有名だろう。
      まぁ、それを今回はじめて知った奴がいたらショックだろうし、遺伝子に問題あったら避けられない、治らないと悲観するかもしれんけど。

      親コメント
typodupeerror

コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

読み込み中...