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サイエンス

あなたは「押しが強すぎる」と思われている?自己評価と受け手側の評価に大きな差 12

ストーリー by hylom
空気を読む日本人だとどうなのだろう 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

押しが強すぎず、逆に弱すぎることもなく、丁度よい塩梅で意見や考えを主張するのはなかなか難しいが、この「主張の強さ」の加減についての自己評価は周囲が実際に受けている印象と異なることが多いという(ScienceDaily)。

この研究ではMBAコースの学生らを被験者とし、ライセンス取引などに関する疑似交渉を行い、疑似取引締結後に自身および相手の主張の加減について評価したとのこと。その結果「受け手が『押しが弱い』と感じた場合の57%は本人が『適正に自分の意見を主張している』もしくは『押しが強すぎる』と考えていた」とのことで、また「受け手が『押しが強い』と感じた場合の56%は本人が『適正に自分の意見を主張している』もしくは『押しが弱い』と考えていた」ということが明らかになった。

つまり、受け手側が感じる主張の強さを、その本人は半分以上の確率で正しく把握できていないということを意味しているという。

また、適正に意見を主張していると受け手側が感じている場合でも本人は「押しが強すぎる」と考えていることが多いということも分かったとのこと。このような場合は一見実害が無いように思えるが、「行き過ぎてしまった」と感じている側は(実際には壊れていない)関係を修復するために本来であれば必要のないカードを交渉に持ち込んでしまい、双方にとってよりよい交渉締結の妨げになる場合があるという。またこれは個人的な人間関係においても起きることがあり、事を荒立てず収めるために本意でないことに同意するということに繋がる可能性があるとのことだ。

最近ではニューヨークタイムズのジル・エイブラムソン編集主幹がその強引すぎる手腕が仇となり職を追われたが、よい塩梅で交渉や駆け引きを行うのは非常に難しいということもあるのだろう。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2014年07月31日 15時11分 (#2648784)

    MBA取るような人たちでそれ(50%くらい)なんだから、ここに来るような技術系の人間はずれまくりで言いたいことが伝わらなくても何ら不思議はないわけだ。

    • 押しが強い人は押しが強いと思っておらず押しを強め、
      押しが弱い人は押しが弱いと思っておらず押しを弱める。
      とてもよく見かける光景…

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    • >~、ここに来るような~人間はずれまくりで~何ら不思議はない~。

      #意図的にcropしました。

      MBA取ろうとするような人なら、先ず基本設定が「押しが強い」になってそうですね。

      親コメント
    • そもそも「押し」とは何ぞやという定義を研究する辺りから始めるべき研究ですね。

      それから互いに相手が感じている押しの強さ知ることは交渉を有利に導くでしょうが、
      当然互いに自分が不利にならないよう感じている強さを意識的か無意識か偽装している
      可能性が高いと思われます。(トランプのポーカーみたいなもの)

      MBAを目指す人達同士でも交渉の上手い下手はあって上手い人は自分の手の内を読ませずに
      相手の手の内を読む。

      強/弱の二択で正解率が約50%なら、相撲の星取表を全員で平均すれば白黒それぞれ50%
      みたいな数字じゃないでしょうか。実際は不正解が50%を越えていますから秘匿する側が
      少し有利なのでしょう。

      どうもコメントのまとまりが悪いですが、MBA同士でも技術者同士でも「平均した」正解率は
      大して変らないような気がします。

      親コメント
      • 補足して置きます。

        交渉の両者が真正直に持っているデータや感覚を曝け出して利害の一致点を探すなら、
        「押し」の成分が両者とも「無し」で一致して正解率100%になるでしょう。

        ひょっとすると、正直な技術者同士なら、MBAの人同士より正解率が高くなるかも知れませんね。

        しかし、この実験の設定は不明ですが何等かの「押し」の要素を要求する実験なら
        互いの手の内の読み合いが始まってしまうと思うのです。

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      • by Anonymous Coward

        ここにも「定義から始めるべき」バカが

        • 厳密さばかり唱えて実の生る行動に移さないと困りますね。
          ここでは取りあえず「押し」とは実勢より高く売ろうとする姿勢あるいは安く買おうとする姿勢とすれば合うように思います。

          双方が100円と思うものを200円で売ろうとし他方は50円で買おうとすれば自らは強い押しを意識し相手も強い押しを感じるでしょう。
          ここで採点すれば互いに強いで正解ですが取引は成立していません。
          この実験手法が不明ですが、取引成立後に採点するならどこかでどちらかあるいは両方が妥協しています。

          実生活の押しはゲーム上のブラフだけではなくて権力とか腕力とかの裏打ちを伴う場合が多いですから、また別の評価が必要です。

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        • by Anonymous Coward

          バカの定義がないことには何とも。

    • by Anonymous Coward on 2014年07月31日 22時22分 (#2648985)

      理系ぽっくないな。
      強いか弱いかで50%ということは、その人が一番難しいということ。
      50%以上なら常に自分の思ったものを逆とすれば正解。
      50%以下ならば常に自分を信じて正解。
      どちらもMBAの人よりは良くなる。

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  • by Anonymous Coward on 2014年07月31日 17時23分 (#2648878)

    外交などの政治学でも盛んに使われている限定合理性 [wikipedia.org]という概念がありますが、まさにそれの一種でしょうね。
    合理的に振る舞おうとしても、人間の認知能力には限界があるので、自己の認識の範囲で選択し、合理的解ではなく自己の満足を得るという概念です。

    この場合は、自分の「押し」を相手がどう受け取っているかという情報を認知できないので、限られた情報の範囲で自己の満足を得るために、必要のないカードを切ったり、本意でないことに同意したりしてしまうということです。

    • by Anonymous Coward on 2014年07月31日 18時51分 (#2648919)
      「ですから、我々のように客観的な分析が可能な外部スタッフを使うべきなのです」
      by コンサル
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        報酬は10年後に売却可能な株式かな。

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