2014年ノーベル物理学賞は青色LEDの実用化に貢献した中村修二氏ら三名が受賞 207
ストーリー by hylom
複雑な気分の方もいるのではないだろうか 部門より
複雑な気分の方もいるのではないだろうか 部門より
スウェーデン王立科学アカデミーは10月7日、2014年ノーベル物理学賞を名古屋大学特別教授・名城大学終身教授の赤﨑勇氏と、名古屋大学教授の天野浩氏、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏の3名に授与することを発表した(NHKニュース、プレスリリース)。
高輝度青色LEDの実用化により、低エネルギーで利用できる白色光源が実現できたことが評価されての受賞となった。
青色LEDの発明者としては、その権利を巡って訴訟を起こしたこともあって中村氏が有名だが、天野氏と赤﨑氏が高輝度青色LEDの開発に世界で初めて成功した功績があり、これを踏まえての3名の受賞となる。
なお、2011年に赤﨑氏がエジソン賞を受賞した際には、「青色LEDでノーベル賞が取れるとしたら赤崎先生は外せないでしょう」と言われていた。
天野浩氏のインタビュー記事 (スコア:5, 参考になる)
赤崎氏と天野氏の貢献について、さくっと分かりやすかった記事>天野浩氏のインタビュー記事 [wao.ne.jp]
とにかく慶事ですね。
米国籍を取った理由が書かれていました (スコア:3)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC07011_X01C14A0I00000/?dg=1 [nikkei.com]
> ――米国籍を取得した理由は。
>
> 「こちらの大学で研究する上では、米国籍がないと軍の予算がもらえないし、
> 軍に関係する研究もできない。それで市民権を取得した」
Re:米国籍を取った理由が書かれていました (スコア:2)
NSFの研究補助金が年間50億ドルなのに対し、DODの研究補助金(DOD外部への)は年間465億ドルと桁が違うし(2011年度予算ベース)。
Re:米国籍を取った理由が書かれていました (スコア:1)
昆虫関係なんかでも、蚊やゴキのように疫病関連の虫の研究にはお金を出してくれるようです。
それ以外でも、日本国内の研究にもお金を出してくれますね。
おかげでもめ事になる事もありますが。
東大独自ルール「軍事忌避」に反旗 複数の教授ら米軍から研究費
http://www.sankei.com/politics/news/140501/plt1405010009-n1.html [sankei.com]
逆だよね (スコア:2)
ってのは逆で、(高輝度じゃない)GaN青色発光ダイオードの発明者が天野博士+赤崎博士、高輝度青色ダイオードの量産技術が中村博士。じゃないの?
Re:逆だよね (スコア:2)
日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:1)
日本人の受賞が続くのは嬉しいですね。
でもその才能に国外に去られてしまうのは寂しいです。
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:5, 興味深い)
中村修二氏がカリフォルニア大学へ旅立つ直前のインタビューをNHKだったか、NHK教育だったかで観た記憶があります。
青色LEDの研究は周囲にはなかなか理解が得られなかったと。
学会に行っても中村氏と同じ方式を研究している研究者の学会は、参加者が少ないので短時間で終了。
大きな別室で行われている主流の方式を研究している人達の発表を観にいくと、
有力な研究者が
「あいつら(中村氏らの方式を研究している人)本気で開発する気ないんじゃないのか?あんなやり方でできるわけないだろ」
などと雑談しているのを聞いたそうです。
あと日亜の経営者との軋轢とかも語っていました。
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:2, 参考になる)
ノーベル賞のプレスリリースには、American citizenship とあります。
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/physics/laureates/2014/press.html [nobelprize.org]
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:2)
> 中村修二先生も勤務先はアメリカだけど日本国籍でしょ。
そうなの?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%BF%AE%E4%BA%8C [wikipedia.org]
は間違いなの?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E4%B8%AD%E6... [wikipedia.org]
議論中でした。
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:1)
一方で、日本の法律では、「自己の意思で米国市民権を取得する場合は、その時点で日本国籍を失」うそうなので、
日本国籍はもっていない、ということになろうかと思います。
参考: http://www.us.emb-japan.go.jp/j/kokuseki/k_sentaku.html [emb-japan.go.jp]
「国籍喪失届」を出していない、ということはあるかもしれませんが。
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:3, 興味深い)
法律的にはそのとおりで、これまでも多重国籍(や非嫡出子の相続や夫婦別姓など)に頑なな自民党の皆さんですが、
南部陽一郎先生のノーベル賞受賞時も「特例で二重国籍を認めてもいいのでは」などと、
ご都合主義的なことを言い始めたことがあったので、どうなるかわからんよというのが正直なところでしょう。
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:1)
アルベルト・フジモリ元ペルー大統領は二重国籍を有していたわけですが、彼の場合は巧妙な例外規定をついていたのですね。
// wikipediaで読み知ったくらいの浅い知見だけど。
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:1)
国籍なんて国民の権利義務の詰め合わせパックみたいなもの、あるいは会員権みたいなものだから、
会員の利益のためのご都合主義が、あるていどはあってもいいと思います。
ただし、ご都合主義だということを自覚した上でないと、欺瞞に陥ってしまいます。
それと、(夫婦別姓反対に見られるような)伝統的な価値観とは相容れないと思いますし、
「同じ日本人がノーベル賞を受賞した」といって我が身のように喜ぶ気持ちとも、相性が悪いと思います。
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:1)
Re:日本人2人とアメリカ人1人の受賞 (スコア:1)
「日本/日本人の受賞」ということに、みなさんこだわりますが、
それに、どういう意味があるのか、を考えた方が良いと思います。
意味がないと言いたいのではなくて、
複数のいろんな意味が考えられるがどの意味ですか?ということを言いたいのです。
ノーベル賞を取るような優れた人が属する血統や民族についての話をしたいのでしょうか?
ノーベル賞を取るような優れた人材を育てる教育システムについての話をしたいのでしょうか?
ノーベル賞を取るような仕事ができる職場環境や社会環境についての話をしたいのでしょうか?
ノーベル賞を取るような仕事がやりやすくなる/妨害しないための国や政府の制度についての話をしたいのでしょうか?
「同じ日本人がノーベル賞を取った」ということに単純に喜ぶ人も多いですが、「同じ日本人」とは
血統や民族のことでしょうか?国籍のことでしょうか?育った国でしょうか?属する組織(会社、大学etc)のことでしょうか?
それによって、何を重視するかは変わってくると思います。
この記事について (スコア:1)
詳しい人コメントplz
青色LED訴訟の「真実」
問われる相当対価「604億円」の根拠
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200406_1.html [nikkeibp.co.jp]
Re:この記事について (スコア:5, 興味深い)
404特許は後に日亜化学によって放棄されています。実生産法として404の請求の範囲(権利範囲)を外れた、もっと良い方法が見つかったからでしょう。
しかし、実用化のブレイクスルーが中村氏の「ツーフローMOCVD」であることは疑いようもなく、また、後にもっと良い製造方法を見いだすための重要なヒントが404特許の中にあったと言われています。
(これまでにないくらい"うまく"製造できる条件が見つかれば「何が結晶を好ましい状態で成長させている要因なのか」ということを当業者(業界人)に考えさせるには充分だったと考えられます。)
ノーベル賞受賞者選定において、実用段階における細かい工夫よりも、ブレイクスルーを重要視するのは、田中耕一氏の例を見ても明らかです。
以上の理由から、中村氏がノーベル賞受賞者の一人として選ばれたものと思われます。
604億円(うち、一部請求として200億円を認容)の判決は、裁判中も急成長下にあって、超高利益を叩きだしていた日亜化学の「利益はマイナス」という荒唐無稽な主張に呆れ果てた三村量一裁判長が"キレて"出した判決です。(実のところ、三村氏の司法界での売名目的もあったと邪推しますが。)
往々にして、早く出し過ぎた特許というものは発明者が「何が発明のポイントか」を真に見いだせていないので、権利範囲が狭すぎて、保護能に欠けるものです。だからと言って先願主義の下では、のんびりもしていられないのですがね。
Re:この記事について (スコア:5, 参考になる)
> 中村氏が元部下の手柄を横取りした(かもしれない)
この点については、第三者の立場ではあまりにも情報が少なすぎますので私は何とも言えません。これは、ノーベル賞の選考委員も同じでしょう。
実際、発明に当たっては、部下の手も多く借りていると思いますよ。しかし、それを言ったら、他のノーベル賞受賞者も皆、助手を使っているはずです。中村氏が、筆頭発明者、筆頭著者として特許や論文を公開して、それについて公式な物言いが付いていない以上、"とりあえず"世の中では正当なものとして扱われます。
特許とノーベル賞の関係について再度述べますと、結果論として言えば、404特許を初めとする特許群は、特許権としてはさほどの経済的価値はなかった(だが、企業を急成長させるきっかけにはなった。)ものの、ノーベル賞受賞者選考という観点では「ブレイクスルーは誰か」で判断され、中村氏が選ばれたのでしょう。
同様に、田中耕一氏の特許群のうち、ノーベル賞の対象となったと言われる特許(特許第2569570号)も国際出願すらされず、まともに、製品を保護できていません(というか島津製作所では実用化していないはず。)。それでも、田中氏には「ブレイクスルーは田中」だとしてノーベル賞が与えられています。
重要なことは
・中村氏が実用化の道筋において重要な発見をした一人である
・中村氏が発明・発見したということは(現時点で一応は)疑いようがない状態である
ということでして、そういう人が選ばれるのが、ノーベル賞というものなのです。
中村氏というと、どうしても特許訴訟と結びつけてしまいますが、先述の通り、特許というものは、その出願のタイミングや出願戦略によっては、その価値がゼロに近いものとなってしまうものです。従って、ノーベル賞付与については、純ノーベル賞的観点から、その是非を判断しなければなりません。
Re:この記事について (スコア:1)
>> これは中村氏が立派な業績をあげたこととは別の問題なんですが
> 私は中村氏が立派な業績をあげたと書いていますし、404裁判は決着していますので触れませんでした
認識が甘すぎると思いますね。中村先生の最大の功績は、高輝度青色LEDの量産に対して極めて
大きな牽引力になったと言う事。現社長(先代社長の娘婿)の嫌がらせにもめげず、青色LEDへ
邁進した事ですよ。現社長の言う通り、HEMTなんかやっていたら日亜はどうなってたでしょうね。
未だに徳島べりの下請け中小企業だったでしょうよ。
先代社長の信雄氏と中村先生、この2人に対して、現社長の英治氏は相当な劣等感を持っていた
のではないかと思いますね。信雄氏を死亡の前に監禁したとか、信雄氏及び実子から権力と財産を
奪取したとかの風聞がありますが、それが事実なら中村先生の日亜からの追放(一応自己退職に
はなってますが)と軌を一にするものでしょう。
>> 手柄を立てた部下はかわいそうじゃね?とかいう話。
日亜が青色LEDを量産する過程で、中村先生は取り替えが利かない人物だったはずです。対して
、部下達はその他大勢様、取り替えが利く人間でしょう。取り替えが利く人間や遅れて来たジョニーは
そういう扱いを受けるんじゃないですか。
更に、件の記事で中村先生の部下がブツブツ言っているのは、中村先生に対する恨み辛みと言うのも
あるでしょうが、別の観点からすればその部下達が会社から十分に待遇されてはいない事を示して
いるでしょう。だから中村先生が賞金を独り占めしたなんて話が出てくるんだと思いますよ。何せ
年間2500億円の商材の端緒を作った人間に「2000万円もの高給を払ってる」なんて言い出す会社
ですからね。
つっかかる方面を間違えてますよ。
Re:この記事について (スコア:1)
>中村氏が元部下の手柄を横取りした(かもしれない)と書いてあるのですが、
この話は特許で揉めてる時に日亜側が出してきたもので真相はよくわからないんじゃないかな。
中村さんの指示の下で仕事してたという話もあったし。
#元部下の人も「中村さんの指示に逆らい続けてたらものになっちゃいました」とかだったら面白いのに…
#「反逆精神が連鎖してイノベーションが続いちゃいました」的な…
Re:この記事について (スコア:1)
事実関係をここで聞くこと自体が無意味
真偽不明の中傷記事を繰り返し持ち出して来て必死に中村氏を叩くことに何の意味があるのか
【事実関係だけで決着が付くはずです」という主張は非現実的な詭弁でしかない
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:この記事について (スコア:2, すばらしい洞察)
気にしなくても良いと思いますね、この記事は。
この記事を書いた近岡裕という人がどういう人なのか良くは知りませんが(日経ものづくりの人?)、色々書いて「404特許なんか不要」と言いたい様なのですが、残念ながらパッション優先で色々書いた事が論理破綻を招いている感じです。
Re:この記事について (スコア:1)
参考までに、どの辺が論理破綻なのかお聞きしたい。
特許第2628404号 [tb-innovations.co.jp]だけじゃ数あるプロセスのうちの一つにしか見えないので。いや、長年ネックになっていたところを破って製品化したということはそれは評価するけど、ノーベル賞か?という疑問が拭えないので。新規製品を開発してるところの多くは同じように"長年越えられずにいた壁"を破って製品化に漕ぎ着けているはず。
「複雑な気分の方もいるのではないだろうか」 (スコア:1)
どういう意味でしょうか?
Re:「複雑な気分の方もいるのではないだろうか」 (スコア:2)
Re:「複雑な気分の方もいるのではないだろうか」 (スコア:1)
Re:「複雑な気分の方もいるのではないだろうか」 (スコア:2)
人魚を逃がしたわけじゃないからどうってことはなかろう。
Re:「複雑な気分の方もいるのではないだろうか」 (スコア:1)
もう中村氏の開発した方法は使ってない(キリッ
じゃなかったっけ?
Re:「複雑な気分の方もいるのではないだろうか」 (スコア:2)
中村さんは米国籍がある以上、日本国籍を喪失したことになるんじゃないでしょうか。
薄型テレビとLED (スコア:1)
NHKのニュース7で、「青色LEDは、貴方が観ている薄型テレビに使用されているかもしれません」と紹介されていて、ピンときませんでした。
そういえば、地デジ切り替えの時に私が液晶テレビを買った後に、LEDをバックライトに採用したのがウリの液晶テレビが出始めましたね。
ちなみに、名城大学での記者会見で、赤崎先生にある女性記者が、「STAP細胞問題も有りましたが、今回のノーベル賞受賞は、科学界に明るいニュースになりますね」と言った時、「STAP細胞が?よく分かりませんが」みたいな反応をされていました。
Re:薄型テレビとLED (スコア:1)
声の通りが良くない発声法の拙さや活舌の悪さをカバーする才覚がないことにまして
オフトピックで余計なものかつフレームの元な質問だったので答える側に無駄な集中を求めるのがマイナスでしたね。
マンガ『チャンネルはそのまま!』に登場するバカ枠主人公みたいだった。
なんで? (スコア:1, すばらしい洞察)
なんで中村修二氏が取るのかわかんないし、中村修二氏らというタイトルになってるかもわかんない。
Re:なんで? (スコア:1)
まあ、4~5人から3人に絞って賞を出すことも出来るだろうが、ノーベル委員会としてはやりにくいだろう
そういう意味で素直に3人揃っていたというのは、受賞に有利に働いたのでは?
(しかも大学で基礎研究やった人たちと企業で実用化に成功した人という組み合わせも良い)
Re:なんで? (スコア:1)
でもこの3人がとったってことは、西澤潤一先生にはもう回ってこないってことだよなぁ。
青LEDだけに注目しちゃうと、たしかに含みようがないけど。
青色LED、いつ最初に見た? (スコア:1)
秋月電子の店頭で、たしか1つ700円で売られているのを見た記憶が。
あれは何年のことだったろうか。
Re:青色LED、いつ最初に見た? (スコア:1)
出た当初の青色LEDは光が弱くて、それが逆に高貴だったんよなあ。いまはギラギラしてるだけで下品に感じてしまう。
Re:青色LED、いつ最初に見た? (スコア:1)
わたしゃ1980年台に1個2000円で買いました。
すっごく暗かった(って過去形にしましたが、探せば今でも実装した基板は残ってる筈です)のも覚えてます。
秋葉のどこで買ったかは覚えていません、、、。
Re:キター! (スコア:5, 興味深い)
どうやらすでに聞きにいったようです。
http://www.sankei.com/west/news/141007/wst1410070053-n1.html [sankei.com]
Re:キター! (スコア:1)
> 中村氏を含む多くの日亜化学社員と企業努力によって実現した青色LED
趣き深いな。
Re:キター! (スコア:1)
なぜ企業にノーベル賞はもらえないんですか!人間は一人では生きられない。我々全員に受賞資格があるはずだ!名誉の独り占めはゆるさないぞ!
とは言わないよなー。思ってても。
Re:キター! (スコア:1)
「ノーベル賞受賞者を追い出したで賞」を贈呈
Re:キター! (スコア:1, 興味深い)
それを言うなら、今の政府と経済界 [srad.jp]にも聞きに行って欲しい。かつての一企業の対応を国策と法律として是認したのだから。
Re:キター! (スコア:3, 興味深い)
>会社の業務で宝くじ買に行く担当の社員が大当たり引いたからってそれは本人の物じゃあるまい。
そんなふうに割り切れる話じゃないよ。
当時の日亜には「青色LEDに関して組織的な研究方針」なんて無かったんじゃないかな。
で、中村氏の個人的な意志というか動機が大きな役割を果たした。
ちなみに、まだ海のものとも山のものとも分からない段階で「お金」を出したのは先代の社長で、
中村氏もそのことには感謝してたはずだよ。
経営が代替わりしてから不幸にして揉めるようになったけど、「個人の才覚」と「お金」の関係が
良好だった時期があったというのは、青色LEDにとって良かったと思う。
Re:キター! (スコア:2)
ソニーの木原研究所みたいに冠研究所でも作って所長の座を与えておけば、報奨金でそんなに上積みしなくても、機嫌よく日亜で研究をつづけていたのではないかなぁ。
Re:キター! (スコア:1)
もっと単純化すればわかりやすいんじゃないんですかねえ。
・日本(少なくとも資本国)では、生存物資(衣食住)の確保には金銭(給料)が必要である。
・日本(略)では、何らかの肉体的労働(含頭脳労働)によって商品を産出し、その対価として給料や身分を得る。
・日本(略)では、企業が何がしかを売り、他者と競合し、その対価として金銭を産出する。そのうちいくらかが給料として支払われる。
=民衆は企業に勤め、企業の名義で何らかの商品を作って、その対価として金銭を得て、それを他の企業に渡さなければならない。
この点において金銭とは「労働リソース(労働時間・体力消耗・寿命消費etc)の数値化」にほかならない。
一方、企業の雇われ研究員は
・身分や金銭(=衣食住)といった生存物資は(建前上)会社が提供する。
・競合が起こらない(か、他社の研究という資本主義とは関係ない部分での暗闘)。
・企業権力による希少物資や危険物、研究所などの先進技術と自由リソースの提供。
・それら支出の対価として企業側は成果の独占権を有する。もちろんそれまで研究所は赤字を出す。
というわけで「企業はいずれ成功するプロジェクトを金銭に変換するために研究員に分割払いをしている」というのが正しい。
ところが未だにこういった「会社が提供するもろもろのリソース」を無視して「国民の英雄から金を搾り取る横暴な
社会会社」というステロタイプで企業を叩く人間がやたら多い。この3名が他所に行った結果何も発明できず飼い殺しで生涯を終えるという運命を考慮していないのだろうか?
#ただ、研究に情熱と寿命を傾けたヒトが何を望むかと言ったら「結婚-子孫」や「QoLの向上」といった消費コストが評価し得ないほど大きいものばかりなわけで、それに対しての対価があまりにも少ないのは同意する。
#青色LEDによって多くの先進国がコストダウンや新分野開拓などで損益ともどもに莫大な成果を上げているのだから。
#そういう意味では後進国の工業化はこういった発明を低コスト化を建前に即座にコモディティ化して減収をもたらす大きな問題といえる。
Re:めでたい (スコア:2, すばらしい洞察)
君、気付いてないと思うけど、そんなにどこ行っても彼女の話しかしないなんて、彼女に恋してるんだよ。その大事な気持ちは心の中にしまっておいて、人前ではさらさない方がいいよ。
Re:マスメディアってすごいね。 (スコア:2)
報道してる側には、間違っている自覚もないのでは?
彼らは事実を伝えるのではなく、伝えたいことを伝えるのみです。
科学系の記事にかぎらず専門知識のない人がテキトーに省略して記事を書くので、トンデモな内容になってることは珍しくありません。
勝手に文脈無視して切り貼り編集されまくるインタビューは言うまでも無く、普通のニュースであっても文言そのまま信用しちゃだめですよ。
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
Re:何が凄いのか分からん (スコア:4, 興味深い)
白は青の技術をベースにできていますので、その意味でも大発明だったのです。
http://www2.panasonic.biz/es/lighting/led/led/principle/ [panasonic.biz]
> 白色LEDのしくみとして主流なのは青色LED+蛍光体方式で、青色LEDの光を蛍光体に通して白色発光させます。
Re:何が凄いのか分からん (スコア:1)
LED は基本的に単波長の光がでるものなのだけど、
「白い」波長って存在しないでしょう。
結局白色LEDは、青色LEDがあってはじめて成り立つんですよ。