オリオン宇宙船の無人試験機、初飛行に成功 11
ストーリー by headless
成功 部門より
成功 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
NASAは5日、開発中の宇宙船「オリオン」の無人試験機による初の飛行試験に成功した(sorae.jpの記事、 NHKニュースの記事、 CNN.co.jpの記事、 本家/.)。
オリオンはスペースシャトル引退後の米国の有人宇宙飛行を担う宇宙船として、2000年代より開発が進められていたカプセル型の有人宇宙船。低軌道や月だけでなく、火星や小惑星への飛行も想定した宇宙船として開発されている。米国では民間による有人宇宙船の開発も進められているが、NASA自身が開発するオリオンは、スペースシャトル後継機の本命と位置づけられている。
EFT-1と呼ばれる今回の飛行試験は、オリオンの乗員モジュールの機能確認を主目的とするもの。打ち上げロケットには実際のSLSではなくデルタIVヘビーが用いられ、サービスモジュールなどはダミーが搭載された。打ち上げられたオリオン宇宙船は、最大高度約5,800kmの楕円軌道を取った後、月からの帰還を想定した秒速約9kmの速度で大気圏再突入を実施。打ち上げから4時間半後に太平洋へと着水を果たした。
オリオンに搭載されている2台のメインコンピューターは12年前のもので、プロセッサーは32ビットシングルコアのIBM PowerPC 750FX(最大1GHz)を使用している。丈夫さや信頼性の高さを重視したとのことで、もともとはボーイング787のフライトコンピューターとしてHoneywellが製造したものだという。オリオンは目標の中央に着水。2台のコンピューターに宇宙の強い放射線の影響はみられないとのことだ。
オリオンっていうと (スコア:2)
オフトピなのは承知の上なんだが、
オリオンっていうと、核爆発を秒速でつかうトンデモの方の「オリオン計画」を
思いだしちゃうんでよねぇ。昔の科学好き少年としては。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3%E8%A... [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
核パルス推進…。
中々凄い計画っすね。
ただなに?エンジンとして積むならまだしも、爆風を活用ってのを正直に再現すると
直進する推進力にきちんと転換できるかが不明なのと、爆散した破片で色々メカに支障が出そうですね…。
Re: (スコア:0)
俺もちょっとびびった
新しい宇宙ネタに対する感度下がってるからか、
昔のほうが記憶力よかったからなのか
長かった… (スコア:1)
関連ストーリーを見ると、もともとはシャトル退役からそんなに間を空けずに実用化される予定だったんですよね・・・いやまあ今回のも無人試験機なので、ここからさらに数年かかるんでしょうが、ようやくここまで来たかと感無量です。
でも実は、心配なのは技術的に真っ当なオリオンではなく、政治的思惑満載のSLSの方という気もしなくもない。それこそ、デルタIVやファルコン9辺りで打ち上げちまえばいいのかな。
Re: (スコア:0)
ちょうど立ち上げの時期にリーマンショックが起き、計画見直しに
なってしまったんですなあ。
ちょっと前まで宇宙産業というと最先端という感じでしたけど、今は
航空機用のフライトコンピュータとか転用が進んでるんですね。
不安 (スコア:0)
バンアレン帯外に踏み込む有人宇宙船に、スペースシャトルより集積度が上がって、より少ない数のコンピュータ。
経験値が溜まって、安全と判断したのでしょうが。
IBMがMPU製造を打ち切ったその次は、低速だけどぶっとい配線・素子の宇宙用ARMかな?
Re:不安 (スコア:2)
はやぶさで使ったSH-3をおすすめしたいところです。
Re: (スコア:0)
Daisy,Daisy Give me your answer do (by IBM7094)
Re: (スコア:0)
今は耐放射線のプログラマブルLSIをより取り見取りで入手可能なので、そのうちARMのソフトコアをFPGAに載せて~なんて時代が来るかもしれませんね
1ロット作ったデバイスを信頼性試験で壊しまくって、残った良品数ヶを出荷するなんて手間がかかることはやってられないでしょ
Re: (スコア:0)
PowerPCっていうとMacのG3のバグ満載チップを思い出すけど
バグは大丈夫なのかすごく不安…。
よく再起動せずに離陸できたもんだ。
Re: (スコア:0)
多分Rad-Hardなデバイスより先に人間が危ない。
10^3radオーダーを人間が浴びたら死ぬが、対策されたデバイスを装置に実装すれば耐える。