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サイエンス

理研、「STAP細胞論文に関する調査結果」を公開 59

ストーリー by hylom
最初からこれが指摘できていれば 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

12月26日、理化学研究所がSTAP細胞論文に関する調査結果を発表した(理研の広報ページ)。

調査報告書全文およびスライド、野依理事長のコメントが掲載されているが、STAP細胞の存在や実験における不正の可能性について解説されているスライドがなかなか興味深い。

以前指摘されていたとおり、STAP細胞の遺伝子情報を調べた結果、それらはすべて若山研究室で作成されたものと一致することが推定されたようだ。また、STAP細胞のインキュベーターに故意にES細胞を混入することも可能だったことや、小保方氏の出勤記録と「記憶による実験期間」が合わないこと、細胞の数を正確に数えないで推定している可能性なども指摘されている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2014年12月26日 21時15分 (#2734793)

     kahoさんの孤軍奮闘も、もっと報われて欲しい。 金にも手柄にも成らんのに購読費を費やして探索に励んだ諸賢にも感謝。 でなきゃ、噂が燻る中での長期間の保留の後の自然消滅ってコストの掛かる事案に成った可能性が強い。

  • by Anonymous Coward on 2014年12月26日 22時40分 (#2734830)

    2−1.調査の目的
     以下の3報において、規程第2条第2項に規定する「研究不正」が含まれるかどうか、もし研究不正が含まれるなら、その責任を負うべき者は誰であるかを調査した。

    まず目的が間違っていると思う。不正があったなら、なぜ研究不正が行われたか、なぜ不正を見抜けなかったかが第一目的にくるべき。責任者の話はその次だと思う。それに「3報において」となっているけど、研究そのものが正当な物だったかをまず検証すべき。

    研究不正とは認められない。

    との表現が何回も出てくるが、小保方さんが行っていたのは本当に研究だったのだろうか、そもそも、どの様な流れでSTAP細胞が研究テーマに選ばれたのだろう、という疑問は結局解消しなかった。研究テーマの選定過程やその目標設定の検証は、今回の問題を組織的・心理的な意味で理解する上で重要だと思うが、全く触れられていないのが残念だ。

     STAP問題は科学者コミュニティに突き刺さった1本の矢である。それを抜いた後も、傷跡を癒し健康を取り戻すために、科学者コミュニティ全体の対応と努力が求められている。

    中学生の作文か…と思った。少なくとも私は、突き刺さった矢によってメッキの剥げた組織の傷跡を癒す為に科学者コミュニティ全体の対応と努力なんか求めていない。それよりも、ちゃんと運営されている組織が変な対応を強いられる弊害を心配している。科学者ならば曖昧にせずに、誰がどのような対応を求めていると考えるか明確にすべきではないだろうか。この調査報告はその為に重要な物だったはず。報告書を書いた人がそれを行えないならば部外者には意味の無い物になってしまう。

    それにしても、ES細胞の検証を最初に行わなかったのはなぜかとか、「200回以上成功しています。」「名前は明かせないがインディペンデントでも成功しています。」といった小保方さんの発言の真意など肝心な部分が抜けている報告書だと思う。

    • by Anonymous Coward

      報告書のこの部分が衝撃的でした。

      >聞き取り調査などを通じて小保方氏は「条件を揃える」という研究者としての基本原理を認識していなかった可能性が極めて高く、意図的な捏造であったとまでは認定できないと思われる。

      どうしてすぐバレるうそつくのかが最大の謎かと思いますが、事件の真相は、何もかもわかっていない人が悪気もなくやっちゃっただけという、ありえないほどまれなケースだっただけなのかも。

      • by Anonymous Coward

        まだ常識で彼女を見ようとしてるし

        • by Anonymous Coward

          そうですね、弁護士を雇った時点で普通じゃないですよね。

          • by Anonymous Coward

            そんな時点どころか会見前後あたりで察しろや

    • by Anonymous Coward

      まあ、やってたことが研究じゃないんだったら、
      そこに不正があっても研究不正にはならないよねwww

      • by Anonymous Coward

        研究不正と不正研究は似ているけど違うんだなぁ。

    • by Anonymous Coward

      双方了解の上で売りつければ勝ちで、でもそれで特に問題ない
      ビジネスの論理を、普遍性が求められる研究のお金でやって
      しまったタイプミスマッチでは?

    • by Anonymous Coward

      不正な結果をどうやって信じさせどうして信じたのか、その仕組みに興味があります

  • by Anonymous Coward on 2014年12月26日 17時11分 (#2734681)

    ようやくちゃんとした調査がなされたなあという印象です。

    内容は多岐に亘っていて専門的な部分も多いのですが、研究に携わる人間は、とりあえずまとめの章を一読することをお勧めします。
    非常に身につまされる、ためになる内容です。

    しかし、STAP 論文に関して、科学論文およびその基礎となった研究の問題点まで視野を広げると、ここで認定された研究不正は、まさに「氷山の一角」に過ぎない。たとえば、以下の 4 つの点をとってみても、非常に問題が多い論文と言える。
    (以下略)

    • by Anonymous Coward on 2014年12月26日 17時45分 (#2734688)

      流し読みしてみましたけど、まとめの章は「学生や一般記者レベルの感想文」でした…。
      それ以前の章はきっちり根拠を出して書いてますけど、まとめの章の考察部分でいきなり予断が入ってきた印象が。

      # いや、内容には同意する部分が多々あるんだけど、報告書としてはどうなのよ、と思わなくもない。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2014年12月26日 18時33分 (#2734725)

        「まとめ」じゃなくて「著者あとがき」っぽい。
        まとめって前段から導かれる総括の事だよね? これは違うよね。
        まぁ、いろいろと実感のこもった味わい深い文章ではあります。

        親コメント
    • >・・・そこで基礎となるのは、論文のインパクトファクターでも、獲得研究費の額でも、
      >ノーベル賞の獲得数でもなく、自然の謎を解き明かす喜びと社会に対する貢献である。

      #うーん・・・・

      • by Anonymous Coward

        確かに。
        小保方氏は「誰も知らなかった単純な真理を見つけて目立ちたい」一心だったという点だけは言えているよな。
        陰謀論者はやはり予算競争のしわ寄せなのだろうか。

        • 通り魔みたいなもので
          対策するだけ無駄な気が。
          キ○ガイにはどうしょうもない

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          別に目立つことは善でも悪でもないでしょ。日本人は金と目立つことは悪だと思いこんどるな。

          • by Anonymous Coward

            金や名誉のためでなく、という一文が小保方批判になっていないと言うことなのだけど。

            • by Anonymous Coward

              小保方の件は「金や名誉のためでなく」というのが当てはまるとおもってんの?

              「自然の謎を解き明かす喜びと社会に対する貢献」じゃなく
              「捏造する喜びと社会に対する欺瞞」が基礎にあるんじゃどうしようもない。
              まともな実験しないで都合の良い結論に結びつけるために実験結果の捏造してるやつが
              「誰も知らなかった単純な真理を見つけて」と考えてるわけないだろ
              「誰も知らなかった単純な真理をでっちあげて」「名誉を得たい」

              • by Anonymous Coward

                批判になってないというだけだがな。

      • by Anonymous Coward

        逆に考えるべきでは?

        巨額の金を使えて、詐欺呼ばわりからも免れている以上、しくじれば不祥事扱いが順当で、
        命や名誉や先々の事を失う代償が有る方が自然。

        不祥事を起きないようにしようなんて、逆コースもいい所。

        なあなあで巨額の金の損失を償うのは無理。死刑の下に放射能照射刑を設けてもいいくらい
        (余命を数値的にコントロール出来るし)。

  • twitterの藤井深 @hyonmokuさんは「 NHKは理研問題の背後に文科省がいる事を隠蔽しようとしている。理研は論文執筆者等一部人間を処分して事足れりと考え、組織維持のため下村を批判する事は決してしない。国民が彼等を批判し政府を批判しなければ日本の科学は成長しない。私を含め多くの大学教員が研究出来ない。」という指摘をされています。スキャンダルや犯人探しだけに目を奪われないで、こういったより深刻な問題があることにも注意を払うことも大切だと思った。
    • by Anonymous Coward

      ???
      その畑違いの個人的妄想に何の意味があるの?

      • 同じ畑の人たちに限らず、サイエンスをまともに考えられる人たちは、予算の無駄遣いと言い、膨大な予算がかかるにもかかわらず、調査を要求したのが畑違いの人たちでした。
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          分かり難いけど↓でいいですか?
          サイエンスをまともに考えられる人たちの主張:「予算の無駄遣い」
          上記以外(藤井深含)の主張:「膨大な予算がかかるが、調査を要求」

          で、それと政府の陰謀論(でいいのかな?)はどう関係するんですか?

          政府(下村文部相)の主張:「(税金を使った)国民的関心事項だから調査を要求」だったと思ったが

          •  論文の論理構成やサイエンスの仕組みを理解できる人たち(理研の生物以外の研究者も含まれるし、藤井氏がどんな人かは知りませんが、このtwitterを見る限りそれらを理解しているように見受けられますので、藤井氏も含めてよいと思います)は、本人による再現実験などは予算と有能な研究者たちの時間の無駄と初めからわかっていた。要はすでにそこまでに明らかになっていた資料の捏造等から判断して、STAP細胞という概念の論理構成が成立しないことは、分子生物学会が声明を発表しましたが、その声明がなくても、少し理系の訓練を受けていれば容易にかわることでした。  それを理解できない下村博文は、特許のこともあるからSTAP細胞の可能性が少しでもあれば、本人を含めて再実験させろと、口を挟んだのでした。文部大臣が言ったらその下部組織である理研は、無駄とわかったうえで動かざるを得なかった、という経緯だった。 というように私は藤井氏のつぶやきを理解しました。
            親コメント
            • by Anonymous Coward

              それは理研のガバナンスの問題だと思うけど。
              理研が誤りであったことを関係者に認めさせれば介入はなかったはず。
              国民全部が論文の論理構成やサイエンスの仕組みを理解できるわけじゃないんで
              分かりやすく決着付ける必要があったわけだし。
              #この状態でも陰謀論を唱えているのはいるんだしね。

  • by Anonymous Coward on 2014年12月26日 17時58分 (#2734698)

    小保方氏だけでなく、ヘンドリック・シェーンなどのケースもよくよく分析し、
    再発防止策をまとめていただきたい。
    いずれも、まともな実験データすら残してなかったんだから、
    事前に見抜けぬはずはない。

    • by Anonymous Coward on 2014年12月26日 18時41分 (#2734728)

      懐かしい
      むかしNHKで『史上空前の論文捏造』という番組でドキュメンタリー化されましたね
      論文の捏造がなぜ見抜けなかったというネイチャーなどのジャーナルのチェック体制にも切り込んでいて興味深い内容の番組でした
      まさに今の小保方さんも過去のシェーンの過ちそのまんまという印象です

      このSTAP細胞の問題が話題になりはじめた当初、あるテレビのコメンテーターが
      「小保方さんはSTAP細胞のことをムーミンのような存在と重ねあわせてるじゃないですか?」
      のようなこと言っていって、あ、きっとそれだと合点いったことを思い出します

      親コメント
      • 鋭いなそのコメンテーター。
        「STAP細胞はあります」≒「ムーミンはいます」っていうわけだな。

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        STAP細胞はノーマネー(お金にならない)、ノーファイト(そのことについて議論してはいけない)ということですね?

        #原作のスナフキンは相当アレなのにノーファイトとかよく言うもんだと思った

    • by Anonymous Coward on 2014年12月27日 13時56分 (#2735047)

      シェーン! カムバーック!

      親コメント
    • 彼の研究成果は(もし本物であれば)、人類がシリコンベースのエレクトロニクスから離脱して、有機エレクトロニクスに向かう出発点と成り得るものであり、非常に画期的なものであった。・・・2001年には、著者に名を連ねる論文が、平均して8日に1本のペースで量産される状況となっていた。
      ・・・
      シェーンの研究成果について(ほんの少数ながら)何らかの「違和感」を覚える者がいたのだが、たとえそれが口にされても、シェーンの研究成果の華々しさや人々の賞賛の声のあまりの大きさに、すぐに打ち消され、特に問題にもならなかった。
      ・・・
      シェーンの成果に違

  • by Anonymous Coward on 2014年12月26日 21時32分 (#2734801)

    それとも後からひょっこり見つかるのですか?

    • by Anonymous Coward

      まあこのまま放置して何にもならず期限切れを待つだけの、もっともつまらない展開になるだろうね。
      けど、特許申請を取り下げないことが陰謀論の根拠になってるとかいう事であればそれも馬鹿馬鹿しいので、取り下げてくれたほうが幾分すっきりするかな。

    • by Anonymous Coward

      この状況だと権利化されないよ。
      審査請求もされないだろうし、例えされても審査は通らない。

      • by Anonymous Coward

        オカルトでも特許は取れるらしいし…

    • by Anonymous Coward

      出願しただけじゃないの?

      出願済み
       審査請求して特許に出来れば権利行使できる
       先願の権利を確保
       公報にも載るので、以後は公知(他の人が同じ内容の特許を取ることは出来ない)
       以後、何年かは審査請求を出さずにこの状態で保留可能(日本だと7年だっけ?)
       維持に金は掛からない(よね?)

      もし審査請求して特許にできていたとしても、同じ方法でSTAP細胞を作ることが出来なければ害になることはない。(そんなにすぐに審査が完了するとは思えないが)
      理研だって特許の維持費を払うとは思えないからすぐに切れるだろう。

  • by Anonymous Coward on 2014年12月27日 5時18分 (#2734903)

    小保方氏に対し繰り返しオリジナルデータの提出を求めたが、提出されなかった

    小保方氏からオリジナルデータが提出されなかったため、不適切な操作が行われたかどうかの確認はできず、研究不正とは認められない。

    とゆーとても面白いやりとりが何度も繰り返されててナンセンスコメディ感覚で笑えてきたよ・・・

    • by Anonymous Coward

      調査委員会の権限ではそこまでしかできないということでしょう。
      科学界の常識ではデータを提出できない時点で黒確定ですが、理研の規程上は研究不正とは認められなくなります。
      そもそも理研がオリジナルデータを管理していないこと自体が問題ではありますが。

      ここから先の追求は警察の領分になるのでは。

    • by Anonymous Coward

      簡単に言うと、「彼女のやっていたことは研究とは言い難い」。

      • by Anonymous Coward

        よくもまあ放置されてきたもんだな
        理研ってそういうところなんだね
        んで税金あとどれくらいつかうのかな

        っていう話になったら困るから彼女一人の責任にしたいんだよね

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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