あるAnonymous Coward 曰く、大阪大などの研究グループが、iPS由来の細胞で心臓の機能を回復させる実験に成功したそうだ(読売新聞、朝日新聞)。マウスのiPS細胞由来の心筋細胞のシートを心筋梗塞のラットの心臓に移植したところ、移植後のラットの心臓と同じリズムで拍動しているのが確認された。移植されたラットは心臓の機能が回復したとのこと。大阪大は重い心臓病患者のiPS細胞を用いた心筋シートを移植する臨床研究を3年以内に開始する計画だとしている。
心筋シートの話はどうなった? (スコア:2)
>世界でも例のない臨床研究を、大阪大や東京女子医大のグループが実施する
> 澤教授は「シートは、弱った心臓を覆うように張れるので効果も広く期待できる。
>シートを作る技術も確立している。慎重に研究を進めて結果を分析し、ほかの心臓病にも広げたい」と話す。
[2007.01.02/朝日新聞]
Re:心筋シートの話はどうなった? (スコア:5, 参考になる)
臨床研究段階での結果報告としては
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/bio/Kennkyuukaihat... [meti.go.jp]
のp18あたりから?
・ある程度の効果は出て,人工心臓が不要になった患者もいる
・効果の評価基準そのものがまだ確立されてないので,そのあたりは要検討?
で,テルモでの治験も含めある程度効果がありそうだったので,昨年末頃にテルモが製品としての承認を申請のようです.基礎研究の段階は離れた,という感じですかね.
http://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/20141031/141 [terumo.co.jp]
でもってこの話と並行して,骨格筋(を培養したもの)に心筋の代わりをさせるんじゃなくて,心筋そのものをiPSから作ろう,というのを並行してやっていて,それの続報が今回の話ということかと.
Re:心筋シートの話はどうなった? (スコア:3)
20年前開発の飲み薬で心臓回復シート、治験へ [yomiuri.co.jp]
>大阪大病院は30日、重い心不全患者の心臓に薬剤シートを貼り、
>血管や心筋細胞の再生を促す臨床試験(治験)を6月から始めると発表した。
関連ストーリ (スコア:0)
http://science.srad.jp/story/15/01/06/1951255/ [srad.jp]
長生き (スコア:0)
この研究にケチつける気はみじんも無いんだけど、いろんな病気が克服できるようになるとそれはそれで大変だよね。
人類全体が医学・薬学の発展について行けてないのかな。
Re: (スコア:0)
タイヘンとはどういう意味で言っていますか?
・加齢とともに顕在化していく病気(つまり新生物)と対峙しなくてはいけなくなる。
・対処できそうな疾病は初期段階には膨大なコストがかかる(高度医療化による医療費高騰)
・高度化した医療技術を操る人材の不足(医師側の教育コストの高騰)
ぐらいでしょうか。
うーん、たしかに タイヘンだね。
あと新しい糖尿病薬、普通にやせ薬として使えるぞ。(コントロールちゃんとしないと危険だけど)
Re: (スコア:0)
どちらって何と何よ?
Re: (スコア:0)
男と女
Re: (スコア:0)
脳波もない、自発呼吸もできない状態でも「まだ生きてるんだよ!」と主張されるならば
それは自由ですが…。
Re: (スコア:0)
まだ生きていると言えないからこそ脳「死」と呼ばれるわけですが、
もう死んでいるとも言えないからこそ「脳」死と呼ばれる、とも。
臓器移植については、私は「野蛮な風習」とまでは思わないんですが、
脳死を死と認められないという感覚は理解できます。
いろんな考え方があるところなので、単純にそれ以外の方法が開発される
ことが望ましいということではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
他の方法が増えるのは良いことですね。
単純に拒絶反応が起きないなどのメリットもあることですし。
Re: (スコア:0)
生きているといえば生きてるけど
それを言えば、ヘンリエッタ・ラックスは不死の命を得たと言ってるようなものだろ?
今も世界中の研究室でHeLa細胞として実験に使われてるわけで。